いつもアイデアわくわくリハビリのブログを読んでいただきありがとうございます。
当ブログでは介護・福祉の現場で役立つアイデアや生活リハビリやレクや便利道具を紹介しています。
今回は前回に引き続き、じゃんけんを使ったレクや体操をご紹介していきます。
目次
はじめに
じゃんけんレクを始める前にはウォーミングアップをしましょう。
特にオススメのウォーミングアップは、手をよく揉む・拍手です。
効果としては、全身・脳の血流改善、神経伝達の向上、血圧コントロール、リラックスなどがあります。
手をよく揉む時には手のひらと親指をよく揉みましょう。
理由は、手のひらを揉むことは自律神経の調整、心肺機能の改善、股関節の柔軟性の向上になるといわれています。
親指を揉むことは、脳の活性化になり神経伝達の向上が期待できます。
目を閉じて深呼吸しながら行うと効果があがります。
また、拍手は手全体を刺激できるのでオススメです。
こんな感じで拍手をすると盛りあがりますよ。
介護エンターテイメントの石田さん、さすがですね〜
拍手だけで手も心も温まりますね〜
といったところでレクに移るといいですね。
じゃんけんを活用する形態の特徴
1:1
1:1の場合は向き合ってすることで集中してできます。
勝ち・負け・あいこの判定がしやすいです。
集団
集団で行うと複数の人達で楽しく行なえます。
多すぎると、勝敗の判定がでにくくなりますので6人位が勝敗がつきやすいです。
チーム
チームは3:3や5:5や並列で勝敗を競うじゃんけんに向いています。
チームで行う場合、個人戦にすれば勝敗つきやすくなります。
勝敗(判定)について
勝敗は、勝ちを競う・負けを競う・あいこを競う・同じじゃんけんの形を競うなど、いろいろアレンジができます。
参加されるみなさんで決めると勝敗のルールを決めると良いです。
では、介護現場でウケる鉄板のじゃんけんレクをご紹介していきます。
あいこじゃんけん
概要
同時にじゃんけんしてあいこになったらお互い(全員)でバンザイするレクです。
勝敗は関係ありません。
コミュニケーションを深めるレクです。
あいこばかり出ると『私達、息が合うわね』という感じで盛りあがりましょう。
形態
1:1、4人グループ、人数が増えるとあいこになる確率が低くなりますので6人くらいまでをオススメします。
ルール
①お互いに向き合います。
②『じゃんけんぽん』で行い、あいこになったらバンザイします。
※終了の目安としては、1分間行う。5回連続であいこになったら終了など終了のルールを決めます。
※10人くらいでする場合は、グーとパーだけにして行うと合う確率が高まります。
そのまましてもいいですが、合わないとモチベーションが下がることに繋がりますので注意してください。
※複数出する場合でもあいこの設定は、同じポーズにしましょう。
全員がグーとかパーとかチョキになるよう繰り返しましょう。参加者のみなさんがグーやチョキやパーであいこになることは多々あるので。全員が同じポーズを出すことを目指しましょう。
なかなか合わない時こそ合った時の感動は大きいです。
何回も合う場合は『すごいー』とか言って笑いが止まりませんよ。
当てちゃえじゃんけん
概要
お互いに向かってじゃんけんを行い、勝った方が負けた方の誕生月や好きな食べ物などを当てるレクです。
個人因子を知るレクです。コミュニケーションがしやすくなるレクです。
形態
1:1
ルール
①じゃんけんで勝ったら何を当てるか共通の問題を決めます。
例えば、誕生日の月・日、好きな果物・野菜・おかず、好きな色、年齢、血液型、趣味、名前などに設定を行います。
②1:1で向かい合ってじゃんけんをします。
③誕生日の月を当てる問題にした場合、勝った方は負けた方の誕生日の月を回答する。
当たっていれば、違う問題に変更する。間違っていれば、じゃんけんを続行します。
どちらが正解するまで行います。
問題設定は、じゃんけんされる方々の共通点や興味関心が広がるようにやってみましょう。
じゃんけんマッサージ
概要
じゃんけんして負けた方が勝った方に手のひらマッサージを行うというレクです。
マッサージすることでリラックス効果もあり、触れることでコミュニケーションが深まるレクです。
形態
1:1
ルール
①向かい合って座りじゃんけんを行います。
②じゃんけんで負けた方は勝った方に手のひらのマッサージを行います。
時間としては30秒から1分を目安にすることをオススメします。
※手に触れる・マッサージを受けることで快刺激となりコミュニケーションが深まります。
じゃんけんを使った歌体操
概要
歌いながらじゃんけんのグー・チョキ・パーを出す体操です。
足踏みをしながら行うとコグニサイズ・有酸素運動にもあります。
認知症予防にとても効果的な体操です。
形態
リーダー:複数 (集団体操)
ルール
①歌う曲を決める
②手拍子しながら参加者の皆さんと一度練習で歌う
③手の動きを伝える
腕の曲げ伸ばしを交互に行います。
内容が伝わらない場合は、ボクシングのように、とか例えて伝えるようにしましょう。
難易度を上げる場合は足踏み・足の開閉などを取り入れると良いです。
④『せーの』と言って息を合わせるようにして一緒に歌体操を行います。
『間違っても気にしないようにしましょう』と取り組みやすいように声掛けをしましょう。
歌いやすい曲は【うさぎとカメ】【浦島太郎】【ももたろう】【青い山脈】などがあります。
4拍子のリズムが体操しやすいです。
⑤体操は腕の曲げ伸ばしと手のグー・チョキ・パーを組み合わせて行います。
胸の前で交互に腕の曲げ伸ばしを行います。(2つの動作)
手はグー・チョキ・パーです。(3つの動作)
これも組み合わせながら行うと脳トレ・有酸素運動にもなります。
※難しい場合はグーパー体操で行なってください。
※参加者の皆さんが楽しめるように難易度を設定しましょう。
まとめ
今回のじゃんけんレクはいかがだったでしょうか?
レクといえば、競争系を思い浮かべる方も多いと思いますが、競争ではなく、共創の要素があるレクを紹介してきました。
共創することで感情に残りやすく楽しくできるため、心身機能にとても良い効果が期待できます。
また、ルールや設定をアレンジして、難易度調整することができます。
認知症予防にも効果的で地域の体操教室においても楽しんで出来ます。
ぜひ、皆さんで笑いながら楽しんでやってみましょう。
今回、紹介した内容が皆さんのお役に立てますように。
そして、じゃんけんを使ったレクはまだまだありますので、パート4でも紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。