いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
当ブログは病院で働かれている方々、通所リハビリテーション、デイサービスで働かれている方々、ご高齢の方々、認知症の方々のお役に立てるような情報を発信しています。
今回はダンボールを使って、認知機能と上肢機能の向上、座位姿勢の向上が期待できるレクリエーションをご紹介したいと思います。
目次
オレオタワーについて
オレオタワーとはどのようなレクリエーションなのか?
ダンボールを丸く切った円を交互に乗せてタワーを作っていくレクリエーションです。
円を積み上げる途中でタワーを倒した方が負けというゲームです。
詳しくは下記にご紹介します。
オレオタワーに必要な物
オレオタワーレクリエーションに必要な物
ダンボールを丸く切った円 約60〜80枚
ルールについて
オレオタワーのルールについて
オレオタワーのルールについて
- プレイ人数
- 所要時間
- 場所
の3つについてご紹介します。
その後、
- ルール
- アレンジルール
についてご紹介します。
プレイ人数
- 2人から4人までがプレイしやすいです。
5人以上になると順番が回ってくるのに時間がかかり、集中力が欠けやすくなります。
また、モチベーションが下がることにつながりますので2人から4人でプレイすることをオススメします。
所要時間
- 3〜5分前後/回
一回あたりのプレイ時間は3〜5分くらいです。
とても集中しやすい所要時間となっています。
場所
椅子とテーブルがあれば、デイフロアやリハビリ室や病棟の談話室でプレイ可能です。
用紙の設置は座って上肢のリーチ範囲内におくのがベストです。
よってテーブルでいえば、中央が望ましいです。
ルール
①じゃんけんで順番を決めます。
②勝った方から時計回りに進めていきます。交互に一枚ずつ円を置いてきます。
置く場所はどこから始めても良いです。
③勝敗はタワーを途中で倒したら負けとなります
アレンジルール
置く枚数を変更します。
1〜3枚に変更すると早く積み上がります。
効果
身体機能の効果
- 上肢機能の向上
- 座位保持に必要な体幹筋力の向上
- 下肢筋力の向上
認知機能の効果
- 認識力
- 記憶力
- 判断力
- 理解力
- 集中力
オレオタワーの考案の経緯
身近なもので簡単に費用をかけず、皆さんの心身機能の向上が図れるものはないかな〜と考えていたら、自分の目の前にやたらダンボールがあるではないですか。
これはダンボールで何か作れという神様のメッセージではないのか?と思い込みひたすら考え込みました。
私は考えました。
皆さんの笑顔を引き出し、足の力や体幹の力や腕の協調性があがるようなものはないかと・・・
立ったり、座ったり、手でつまんだり、抑えたり、放したり、背筋(体幹)を伸ばしたりなどを反復してできるようなゲームは何かできないか・・・
💡ひらめきました💡
ダンボールを積み上げて倒したら負けのゲームを作ろう!
簡単でわかりやすいゲームだから盛り上がること間違いなし!と思い、
ある利用者の方に話したら『面白そうね』の一言で、即実行!
ってことでこれが経緯です!
そして、このレクリエーションのネーミングは、尾渡順子先生の一言で決定しました。
ありがとうございます。
レク研修の様子や書籍の紹介、動画も見れますよ
オレオタワーの目的
通所介護の個別機能訓練の要素には反復して練習するようなことが文言として盛り込まれています。
デイで行う訓練として直接的な訓練はもちろんのこと、間接的な訓練も非常に大切です。
通所介護に通う目的の中には、心身機能の維持・軽減というのがあります。
なので、維持・軽減に必要な要素っていったら楽しみや笑いですよね。
なので、なので、通所介護(デイサービス)に来てもらったら、絶対に笑ってほしいのですよ。
なので、なので、なので、オレオタワーの目的はハラハラ・ドキドキ・ワクワク・しながら笑って体や頭を動かしてほしいのです。
作り方
手順
ダンボールにみかんの缶詰を当ててマジックで円を描きます。
それをハサミで切ります。
切った丸カードに白と黒の色をつけます。
完成です。
※ダンボールを切るのは、指の力が必要になりますので、切れ味が良いものを選んで使いましょう。
動画
以前、セミナーでご紹介した動画ございますのでこちらを参考になられてください。
まとめ
オレオタワーはダンボールで作ることができるので費用がかからず、エコなゲームです。
絵の具代はかかりますがね。
絵の具がない場合は色をつけなくてもOKです。
色を付けることで違うゲームへのアレンジができるので、色をつけています。
そのレクはまたの機会にご紹介しますね。
オレオタワーをプレイする方々は、自分は倒さないと思って取り組まれます。
しかし、面白いのはプレイしている以上、誰かが絶対に倒してしまうのですね〜。
だから、誰かが負けるのです。
ただ、自分じゃないと思っていますよね。
だからオレオタワーは面白いのですよね。
やはり、そこがゲーム・レクリエーションの醍醐味ですよね。
そして、カードの形は四角形だと安定して結構な高さまでいき倒れないこともありました。
タワーのグラグラ感を演習つするためには丸の形がベストと考えております。
何より良いのが、ゲームを皆さんで作ってプレイできる。
作っている時は何ができるのかあまりイメージがつきにくいです。
むしろ内緒にしててもいいですね。
完成した時の喜びや驚きが大きいからです
作ることも楽しみや喜びになりますので、ゲームやレクは皆さんで一緒に作成することをオススメします。
オレオタワーは、プレイして楽しいし、見ていてもハラハラ・ドキドキ・ワクワクが伝わってきて楽しいです。
オレオタワーの構成要素は、円をつまむ・つかむ・放すでとてもシンプルですので、認知症の方でも取り組みやすいと思います。
また、脳梗塞の方で片麻痺の方も、片手でできるので参加しやすいです。
オレオタワーの配置位置によっては半側無視のアプローチにもなります。
高次機能障害の方の注意訓練にもなります。
ぜひ、デイサービスに通われる高齢者の皆さんと一緒に作ってプレイしてみてはいかがでしょうか?
オレオタワーは楽しく心身機能の上げてくれますよ。
以前、【デイサービスで大人気のレクリエーション】ぐらぐら割り箸取りゲームをご紹介しています。
こちらも合わせて読んでいただくとレクのバリエーションが広がりますのでオススメです。
関連記事:【デイサービスで大人気のレクリエーション】ぐらぐら割り箸取りゲーム
それとオススメのレクの参考書籍をご紹介しておきますね。
何かしらの参考になったら嬉しいです。
介護エンターテイメントの石田さんが特集されているレクリエの書籍です。
こちらの書籍では作業療法士の石田さんが、生活機能向上になる動作を取り入れた体操を紹介されています。
トイレ動作には、こんな動作が必要だったねと気が付かされる内容となっています。
それを楽しく学べるところが良いですね。
また、石田さんのユーチューブ動画と照らし合わせて読むことで楽しんで読むことができると思いますよ。
それに本の構成の色合いがとてもキレイで読みやすいです。
その他のレク紹介・歌体操もとても丁寧に紹介されています。
介護現場で役に立つこと間違いありません。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。