どうも!はじめまして、アイデアわくわくリハビリの山口です
僕のブログでは、日常生活が改善できるようなアイデアやアプローチについてお話していきたいと思います。
睡眠は人生の1/3を費やする大事な時間です。その時間が十分にとれていないと日常生活に支障をきたしてくることになります。
なので、今日は『睡眠が変わると生活の質が向上する』というテーマでお話をしたいと思います。
僕は普段、デイサービスに勤務しながら利用者の方の生活課題についてリハビリしています。
リハビリの中で皆さんからお話を聞いていると「昨日、よく寝れんかった」や「眠りが浅くなった」や「寝ているけど、トイレで目が覚める」などの意見を多く聞くことがあります。
つまり、十分な睡眠がとれていない方が多いということです。そして、睡眠について関心が低いことも推測されますね。
ご高齢になると睡眠リズムに変化が出て来るのは当たり前ですが、多くの方がその変化に慣れてしまっています。だから変化に気が付きにくいし、問題だとは感じにくいのではないでしょうか。
規則正しい睡眠生活を送っていないと認知機能も低下するし、意欲の低下につながってきます。しまいには転倒してしまい、入院することに繋がったりします。
例えば、服薬管理がしっかりできるようになってほしいと依頼がきたとします。
その時に現場では、記憶力の向上が期待できる見当識訓練や学習訓練などを行われています。
しかし、睡眠の状態が改善されず、アプローチしても服薬管理の向上にはなかなか結びつかないことが多くあります。
なので、見当識訓練などと並行して睡眠についてもアプローチすると改善率が向上したケースが多くありました。
それはなぜか?脳は睡眠中に記憶力の回復・整理をするからです。
だから、睡眠へのアプローチが重要なのです。
目次
まずは睡眠について
皆さんご存知のことかと思いますが介護保険をお持ちの高齢者の中で睡眠時間が十分に取れず生活機能が低下している方が多くいらっしゃいます。
また、高齢者のみならず現役世代の30代から50代の3人に1人が睡眠に問題があると言われています。
そしてよく眠れないと言う訴えがある人は5人に1人と言われています。
もう他人事では無いのです!睡眠をとっているだけではダメなんです!
気分障害との関係
それに睡眠は気分障害と深い関係があります。十分は睡眠がとれていないと脳からセロトニンの分泌がなされないので気分障害がでると言われています。
また、睡眠時間が十分に取れていないと心臓病のリスクは格段に上がります!
そして、子供においては学力と運動の低下にも影響してくるといわれています!
睡眠は日常生活において切っても切り離せないのです。
なにより人間は生きている3分の1を睡眠に費やします。
睡眠の充実を図らなければ生活機能の向上はありませんといっても過言ではありません。
ちなみに睡眠リハビリって
睡眠リハビリという言葉はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
当時、僕が学校に通ってる時は睡眠のリハビリがあると言う事は全く習った記憶がありません笑 教えてもらっていたのかもしれませんが記憶に残っていないのです笑
当時はROM訓練などの手技的なアプローチが主流でしたからそういうこともあり、学校でも睡眠リハビリのことについては詳しく講義はなかったのかもしれません。
それに睡眠に関しては昔は軽視されていたのかもしれません。きっと、夜になったら眠くなるだろうとか、昼間に寝れば大丈夫とか、寝貯めすれば大丈夫とか思っている方が多くいたのだと思います。リハビリのニードとしても睡眠は低かったのでしょう。
そのような生活を続けていると生活意欲は低下し、覚醒状態は不良となり日常生活に支障をきたすようになり人の手を借りないと生活ができなくなる!これは要介護状態ですね!
リハビリのオーダーで、「歩けなくなって物忘れがひどくなってきたので歩行訓練と脳トレをしてもらえますか?」と依頼がきます。
そこでセラピストが「わかりました。歩行の改善と記憶力の向上を目指す訓練をしますね」と言っていたらリハビリをやっていたら、効果がでないのはわかりますよね。一時的に向上はするとは思いますが、持続しにくいです。
その方の原因や生活問題の背景を調べずにその情報を鵜呑みにしてリハビリしてはだめです。
持続性を見据えて考えてこそ本当の改善になると思います。だから、そのために面接や評価が大事になってきますね。
睡眠の障害について
その種類とは?
まず最初にいろんな障害要因を考えていくことが大事です。考えられる要因は、
最初になんで眠れないのか?
眠れない期間はどれくらいなのか?
睡眠時間はどれくらいなのか?
どんな生活習慣なのか?
睡眠薬は飲んでいるのか?
睡眠に対してどのくらい問題意識を持っているのか?
悩んでいること・不安はないか?
など面接で聞いていきます。
そして、合わせて睡眠を阻害している生活習慣はないか?探っていきます。
例えば、
・寝る二時間前に緑茶を飲んでいる
・お酒を飲んでいる
・お風呂に入っていない
・夜遅くにご飯を食べている・間食している
・テレビを見続けていないか?
など阻害要因がないか聞いていきます。主観的評価と客観的評価を合わせながら評価していくことが重要ですね。
不眠の原因がわかれば、その生活習慣を改善するようなプログラムを提案していきますね。
睡眠習慣の改善アプローチについて
アプローチ方法は?
障害が要因がわかったらその内容に対してアプローチしていきます。アプローチ方法をいつくか紹介したいと思います。
・寝る二時間前の食事はしない
・緑茶は飲まない(カフェインが含まれるから)
・寝る前にトイレに行く
・お風呂は寝る2時間前にくらいに入ること
・湯船に肩まで浸かり10分程度入る。その理由は10分風呂に入ると深部体温の上昇ができます。その後、深部体温の低下とともに入眠がしやすくなります。お風呂に入れない場合は手足を温めるといいです。
それに合わせて食事療法や運動療法のリハビリを提案し実行してもらいます。そうすることで入眠の確率は向上しますし、中途覚醒は軽減します。
そして、誰でも簡単に入眠できる運動療法をご紹介します
筋弛緩法:手を30秒ほど握りしめます。その後、手を30秒ほど緩めます。これを三回くらい繰り返します。そうすることで手の毛細血管の血流が向上しリラックする効果があがります。それと合わせて深呼吸をしながら行うと眠りやすくなります。眠れない時は上記の写真を繰り返すと効果があがります
まとめ
- 睡眠をとっているだけではダメ
- 睡眠は気分障害と深い関係がある
- 子供においては学力と運動の低下にも影響してくる
- 睡眠の充実を図らなければ生活機能の向上はない
- 睡眠障害の種類を考える
- 睡眠障害の生活習慣を知る
- 睡眠障害へのアプローチ方法を知る
- 入眠しやすい筋弛緩体操の紹介
ということで今日は『睡眠が変わると生活の質が向上する』というテーマでお話をしました。
この他に睡眠を改善する方法はたくさんあると思いますが、この記事を合わせてアプローチしてもらえると生活の質を向上できる人もいますので参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。