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デイサービスのレクを生活につなげる|役割づくり・声かけ・記録の工夫

数字迷路。1から順に上下左右のマスをたどる4×4の問題画面

こんにちは、作業療法士の山口健一です。デイサービスのレクリエーションで「盛り上がったけれど、次にどうつなげればよいのだろう」と迷うことはありませんか。

楽しい時間を過ごせたこと自体が大切な成果です。そのうえで、本人の好きなこと、得意なこと、誰かと関わるきっかけにも目を向けると、次の活動を考えるヒントが増えます。

この記事では、以前のセミナー告知で紹介した「楽しさと生活をつなぐ」というテーマをもとに、日々のレクへ取り入れやすい考え方を整理しました。開催案内や参加募集ではありません。

レクの目的を、一つの具体的な行動にする

「身体機能・認知機能・社会参加」と大きな言葉だけで考えると、準備が難しくなることがあります。まずは、その時間に見たい行動を一つ決めてみましょう。

これは達成を強制する目標ではありません。参加しない、見て楽しむ、途中で休むという選択も含めて、本人の反応から次を考えるための目安です。

同じ脳トレでも、進め方で参加の形が変わる

数字迷路の実画面。操作する人だけでなく、次の数字を探す・指で示すなどの参加も考えられます。

画面を使うレクでは、操作する一人だけに活動が集中しやすくなります。そこで、問題を読む役、候補を考える役、操作する役などを、希望に合わせて分ける方法があります。

例えば数字のゲームなら、いきなり全員で速さを競うのではなく、最初の一問を一緒に確認します。「次はどちらに進めそうですか」と選択肢を示し、操作が難しい人は言葉や指差しでも参加できるようにします。

ただし、一つの画面を全員が見えるとは限りません。文字の大きさ、距離、光の反射を確かめ、見えにくい場合は少人数にするなどの調整が必要です。

ゲームの種類や無料体験の範囲は、数字の脳トレ10種類とデイサービスでの使い方で紹介しています。

生活へのつながりは「訓練になるはず」で決めない

ゲームで手を伸ばしたから、日常生活でも必ず動きが良くなるとは言い切れません。活動の中で見えた好みや工夫を、本人と一緒に確かめていきます。

例えば、道具を並べることを楽しんでいる様子があれば「次の準備も一緒にお願いできますか」と尋ねる。果物の話題で会話が続けば、好きな食べ物や季節の話につなげる。こうした小さなやり取りを、次の選択肢にできます。

以下は説明のための活動例です。実施するときは、本人の希望と安全面に合わせて変えてください。

声かけは「正解」より「どう関わったか」にも注目

穴埋め言葉の実画面。正解を急がせず、思いついた言葉を聞くきっかけにもできます。

「正解です」で終わらず、「ほかの方が答えるまで待ってくださったんですね」「別の言葉も考えてくださったんですね」と、実際に見えた行動を伝えます。人前で褒められることが苦手な方には、静かに感謝を伝える方法もあります。

うまくいかないときは、本人の努力だけに原因を求めません。説明が長すぎないか、ルールが複雑でないか、疲れていないかを見直します。

レクの記録に残すと役立つ4項目

  1. 何を選んだか:題材、役割、見るだけという選択も記録する。
  2. どのように参加したか:発言、指差し、操作、準備などを具体的に書く。
  3. どんな調整をしたか:文字を大きくした、問題を減らした、休憩したなど。
  4. 次に確かめたいこと:本人が希望したことや、続けたいと言ったことを残す。

「盛り上がった」「反応が悪かった」だけよりも、次の担当者が内容を調整しやすくなります。誰かと比べた評価ではなく、その方の参加の様子を言葉にしましょう。

明日のレクで変えることは、一つから

新しい道具をたくさん買う前に、「題材を本人に選んでもらう」「説明を一つずつにする」「終わりに好きだった場面を聞く」のどれか一つを試してみてください。本人の反応を見ながら、次の時間へつなげていきましょう。

題材を探す場合は、無料で体験できる脳トレゲーム6選も参考にしてください。ゲームはレクリエーションの選択肢であり、医療上の効果を保証するものではありません。

元記事:生活機能とレクリエーションをテーマにしたnote記事。元の告知内容を、日々の実践に使える解説へ再構成しました。文・構成:作業療法士 山口健一。