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今回は、参加者の皆さんがお互いに名前を覚えてしまい記憶力があがるレクリエーションをご紹介します。
目次
記憶力が上がってしまう自己紹介レクリエーション
自己紹介レクリエーションとはどんなレクなのか?
自己紹介レクリエーションとは、隣の方の名前を覚え言い、自己紹介するレクリエーションです。
自己紹介レクリエーション動画
詳しくは下記の5つでご紹介します。
- 準備物
- プレイ人数
- 所要時間
- 場所
- 効果
では詳しく解説します。
準備物
ありません。
プレイ人数
2〜6人くらいが基本プレイ人数です。
7以上の人数になると順番が回ってくることが遅くなり、集中力・モチベーションが低下してしまう恐れがあるのでオススメできません。
所要時間
3分〜5分
一回のプレイにかかる時間は約3〜5分です。
集中力が持続しやすく、モチベーションも低下しにくいです。
短時間で勝敗の結果がわかるので繰り返し取り組みやすく疲労感を感じにくいです。
場所
場所は選びません。
自己紹介レクリエーションの効果
身体機能面の効果
- 発話の練習
- 口腔機能の向上
精神機能面の効果
- 記憶力(保持と想起)
- 集中力
- 理解力
- 判断力
- 思考力
- 適度な緊張感
ルール
ではルールの説明を以下の3つにわけて致します。
- 基本ルールについて
- アレンジルールについて
- 注意事項について
基本ルール
①並列であれば、ジャンケンで勝った順に並ぶ 円形であればじゃんけんして勝った方から時計回りにスタート
②全員が名前だけ言うように一周します。
③1番から自己紹介します。 2番の方は1番の方の名前も言ってから自己紹介します。
3番の方は1と2番の方の名前を言ってから自己紹介します。
④隣の方の名前を何度も繰り返し言って自己紹介をします
⑤最後の方は、全員の名前を言ってから自己紹介をします。 最後は全員で拍手をする。
アレンジルール
①名前に加えて好きな食べ物を言って自己紹介をする。
例:ラーメンが好きな山口です。
ラーメンというイメージを加えることで山口という単語を思い出す時のヒントになります。
また、コミュニケーションのきっかけになるので記憶力向上に良いです。
注意事項
名前を言えなかったらヒントを出し合いましょう。
勝敗は関係ないのでたくさん名前を呼び合うようにしましょう。
言えないことがストレスになるすぎる方には配慮しましょう。
パスや教えてなどのルールを加えて楽しんで行いましょう。
名前を覚えるために(記憶力を上げるためのお話)
デイサービスでよくこんな場面を見かけませんか?
『奥さん、ちょっと』とか『奥さん、お茶よ』とか『ご主人はどこが悪いの?』とか お互いに名前で呼べていない場面。
これは名前を呼びたくても覚えていないから呼べていないのですよね。
それに名前で呼ばれたほうが人は存在の認識が強まります。
なので、『奥さん』『ご主人』より『山口さん、田中さん』と名前で呼ばれたほうが良いのです。
それに名前で呼ぶことで記憶力や認識力が向上します。 名前を呼ぶために海馬に記憶をたずねているのです。
名前を呼ぶだけで想起訓練になっているのです。
りっぱなリハビリです。認知症予防になります。
認知症の方は、安心につながります。
例えば、 認知症の方が『おばあちゃん』とか『おじいちゃん』とか呼ばれて自分のことを認識するでしょうか?認識しやすいでしょうか?
答えは、 NOです。
だから、普段から名前で呼び合う習慣が大切なんです。
名前を呼び合うことをレクリエーションに取り入れることで名前を間違えても大丈夫という雰囲気を作ってみましょう。
安心につながります。
名前を覚えることは、暗記と一緒で難しいのです。
皆さんも経験あると思いますが、顔はわかるんだけど名前が出てこない!という経験。
普段から名前を読んでいないとそうなるのです。
なので、今日は名前を覚えやすくするレクリエーションをご紹介します。
名前を覚えるコツをお教えします。
それは、反復して繰り返すこととエピソードとイメージを活用することです。 例えば、
このように名前だけ自己紹介されても、記憶には残りにくいのです。 この場合ですと、7人も覚えないといけないのです。
ましてや何度も『名前なんでしたっけ?』って聞きにくいですよね。
名前をよぶだけで緊張とプレッシャーがかかるのです。
名前を呼ぶことをレクリエーションにしてしまえば、この緊張とプレッシャーから開放されますし、自分から聞かなくても名前を再度認識しやすくなります。 一石二鳥なのです!
いや、 ストレスからの開放にもなるし、 名前を聞かなくていいし、 記憶力の訓練になる ということで一石三鳥なりますね。
では、その工夫はこんな感じです。
このような感じです。
自分の好きな食べ物を話してもらい、理由を述べてもらい、名前を言うと理由がエピソードとなり、食べ物をイメージすることで記憶がしやすくなります。
それに関連して名前を覚える。
記憶力をあげるコツは、関連付けると良いのです。
単体で覚えるのではなく、何かしらのヒントがあると思い出しやすくするのです。
つまり、覚えるのではなく、思い出しやすくするのです。
それに合わせて、レクのルール設定で『教え合って良いですよ』って決めていれば安心して何回も名前を呼び合えますよね。
同じ食べ物が好きだったりしたら、より覚えやすいですよね。
会話でも一緒ですが、何かしらきっかけがあると会話ってしやすくなりますよね。
なので、名前を覚えるためにはきっかけ作りが大切なんですよ。
まとめ
高齢者レクリエーション!名前を覚えてしまう自己紹介レクはいかがだったでしょうか?
このレクは勝敗が関係ありません。
名前を言い合い、ヒントを出すことで、名前を言えるようなルール、雰囲気作りで記憶力が上がっていきます。
レクがちゃんとした生活リハビリになっているのです。
これを一年間継続してやることで必ず、名前で呼べる方が出てきます。 何度も繰り返すこと、それ繰り返す度に何かしら体験が得られるので記憶力が向上しやすくなります。
また、名前を呼ぶことでコミュニケーションが増えるし、お互いが存在意義を感じやすくなります。
スタッフもできることのみに集中するようになります。
できるようにヒントを出したり、雰囲気を作ることで他のレクスキルがアップします。
レク上手はコミュニケーション上手です。
あなたのまわりにレクが上手い人で人間関係に悩んでいる人を見たことありますか?
きっと、少ないはずです。
レクが上手な方はコミュニケーションが上手なので何事もうまくこなせちゃうんですよ。
この記事があなたの現場で役立つことを願っています。
アレンジしながらできる方法をみつけてみてください。
あなたのオリジナリティーを応援しています。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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