いつも当ブログを読んでいただき誠にありがとうございます。
当ブログでは、介護・福祉・医療の現場で働く方々や高齢者の皆さんや病気で悩んでいる方のお役に立てるような情報等をご紹介しています。
今回は、デイの料理訓練が自宅でもやってもらえる活動にしたいと悩んでいるあなたへ届けたい料理訓練の工夫についてご紹介したいと思います。
目次
はじめに
最近では、多くのデイサービスや通所リハビリテーションの介護施設で料理訓練がなされるようになってきました。
おやつレクから夕食のおかず作りまでいろんな料理訓練が行われています。
しかし、料理ができるようになって自宅でもしているよーってまではならないケースがほとんどだと思います。
ちなみに料理訓練を実施しているけど、家でやってもらえる活動までなってない。
どうしたらいいの?と悩まれていませんか?
それに加えて、なんで調理工程の理解や手順、技術はバッチリなのに自宅でしてもらえないんだろう?と悩んでいませんか?
その答えはこうだったのです。
・やる理由がない
・必要性が低い
・やりたいと思う気にならない
・デイでは楽しいからしたい
ということだったのです。
つまり、やらないのではなくやれないだったのです。
しかし、料理訓練を繰り返し行っていくうちに自宅で行ってもらえる方法が徐々にわかってきたのです。
今まで、料理をやして練習してできるようになれば、自宅でもやってもらえると考えていたのです。
つまり、料理できるようになる=自宅でも調理する の方程式が成立すると考えていたのですがそうではなかったのです。
実は、調理訓練よりも自宅でどのようにしたら調理できるかってことをマッチングすることのほうが重要だったのです。
つまり、調理する < 調理する理由・モチベーションを高める・台所環境を調整する だったのです。
もともと料理を上手にされていた方々の練習を担当するのですから、訓練のウエイトとしては後述したほうを優先すべきですよね。
その内容を3年前に、第14回 日本通所ケア研究大会でデイサービスで行う料理訓練の工夫について発表させてもらいました。
結果は、最優秀賞をいただきました。
発表は噛み噛みでうまく喋れた覚えはないのですが、本当に本当に嬉しかったです。
今回、話す料理訓練の工夫は多少なりと現場でお役にたてるのではないかと思っています。
それに、この研究大会に参加して、いろんな方と出会えて本当に良かったです。
毎年、11月に広島の福山市で開催されています。
詳しくは下記からご覧になれます。
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デイサービスでの料理訓練が自宅でやってもらえる活動になる工夫について
調理はトイレや入浴と違っていろんなバリエーションで対応ができます。
例えば、
惣菜を買う、家族が作る、宅配サービスを利用するなどがあります。
なので、調理は是が非でも自分がしなくても大丈夫な活動なんです。
トイレや入浴は自分が行わなければいけない活動なんです。
トイレや入浴と比較すると調理は必要性が低くなってしまうのです。
しかし、高齢者の楽しみのワースト1にあるのは食事なんです。
調理・食事は無視できないのです。
自分好みの食事ができるかどうかで人生のQOLは変わります。
人生の最後まで自分の好きな食事をしていきたいですよね。
なので、調理訓練は大切なんです。
皆さんは我慢しているのです。
『これでいいよ』って、
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その想いに寄り添い、少しでも自分好みの調理・食事ができるように支援していきたいですよね。
じゃあ、どのようにしたら、自宅でも自分なりの調理が再開できるか工夫を紹介していきたいと思います。
紹介する内容は順不同です。
対象の方にあった方法のヒントになったら幸いです。
調理工程が簡単・時短
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料理は手間暇をかけるもの!
そうなんです。
手間暇かけたほうがおいしいです。
しかし、障害や病気があって準備・調理・片づけとしていたら疲れてしまうのです。
適度に手を抜きながら楽しく調理することが大切なんですね。
なので、とにかく、時短で作れるレシピをオススメします。
調理時間は、準備、片付けを含めて15分でできるものをオススメします。
野菜炒めを作るとしたら、カット野菜などを活用するといいですよね。
そして、お肉もラップしてある発泡スチロール容器から出さず、そのまま一刀両断していいです。
片手でラップをとるのは大変なんです。
お肉を半分に切ったら、フライパンへ入れてOKです。
個人的には、焼き肉のタレに漬け込んでおくとお肉のお味はバッチリ美味しくなりますね。
なぜかというと、焼き肉のタレはいろんな具材がブレンドされているからです。
これ一本でいいのですと言ってもいいくらいです。
本稿のまとめ
・カット野菜を活用
・味付けは焼き肉のタレ
・調理は手間を省く お肉を切る時は、容器ごとでOK
※OKの範囲は個人差がありますので調理される方の認識・常識を確認して行ってください。
マイエプロンやマイタッパーやマイ包丁を持参
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やはり、マイエプロンとマイタッパーやマイ包丁を持参してもらうことで調理する意欲が上がります。
道具を持参されますと調理するぞと気合が入ります。
効果的な訓練になりますね。
道具を借りてやっても、自宅の道具と違っていたら、差異が生まれます。
せっかく、自宅でやったとして、うまく出来なかった。
やはり、道具のせいだよね。
なんてことにつながることもあるので、ご自身の道具を持参してもらい調理訓練に参加してもらうことが良いです。
本稿のまとめ
・自分の調理道具を持参
グループで調理
調理は主に一人でするものです。
台所には二人の主婦はいらないという言葉があるように。
調理をする際に工程が多いと面倒です。しかし、工程を分担して行うと簡単にできるのです。
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グループで行うと調理の成功体験ができるのです。
それに、調理のみならず障害や生活の工夫について話し合える場にもなります。
脳梗塞後遺症で片手で料理をしないと行けない場合は、同じ症状をお持ちの方と話をしながら調理することで、片手で行う難しさや工夫について意見交換ができます。
より具体的な調理方法を学ぶことができます。
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それに心の支え合いにもなります。
本稿のまとめ
・グループ料理は成功体験になりやすい
・同じ想いを共有しやすい
ご家族の方と一緒に調理訓練
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調理訓練をしているけど、どのようにしているのかわからないと思われているご家族の方は多いです。
そんな時は、デイサービスにご家族に来てもらい一緒に調理すると自宅で調理するイメージができて、自宅でやってもらえます。
調理している時の悩みや工夫について話し合える・意見交換の場になるのです。
自宅でもやりやすいレシピで行うと自宅での活動に移行しやすいです。
ご家族の方は忙しいとは思いますが、ちょっとしたイベントとしてお誘いすることをオススメします。
ご家族との調理訓練を成功させるための秘訣をお伝えします。
それは入念な準備です。
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誰が、何を、どのように、どれくらい、するのか、支援者はどのような立ち位置いるのか、失敗した時の対応などみっちり作戦をねるのです。
そうすることで、ワクワク感が増して、モチベーションが高まります。
準備をしっかりすることでご家族も自宅でどのようにしたら調理できるのか明確になります。
専門職からのアドバイスが効果的にフィードバックされます。
それと、自宅でやれた時の感想を聞くこと、記録しておくをオススメします。
本稿のまとめ
・施設でご家族とご本人と一緒に調理する
・入念な作成を一緒に考える
まとめ
介護施設での料理訓練が自宅でもやってもらえる活動になる工夫はいかがだったでしょうか?
ちょっとした工夫をすることで自宅でも調理してみたくなると思います。
ぜひ、可能性を引き出し伸ばすような支援を一緒にしてきましょう。
まずは、やってみて・行動してみましょう。
そのアイデアや訓練方法が書いてある本があります。
ぜひ、手にとってほしい本です。自分も執筆しています。
調理以外のADLの工夫が満載です。
「活動」と「参加」のリハビリ・訓練アイデア集
以前、紹介した調理訓練で試した100円ショップの便利道具の記事はこちらから
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
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