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今回は、認知症の方が言葉を思い出しやすくなるレクリエーションをご紹介します。
人の記憶力を上げるには覚えるよりも思い出すことを繰り返すほうが記憶力のアップになります。
とても簡単で楽しく記憶力アップの訓練にもなるレクリエーションとなっております。
ぜひ、ご覧になってください。
では、どうぞ!
目次
コトバ探しレクリエーションについて
コトバ探しレクリエーションとはどのようなレクリエーションなのか?
コトバ探しレクリエーションとは、単語の中から隠れているコトバを探し出すレクリエーションです。
勝敗は、単語をたくさん探せた方の勝ちとなります。
例えば、せんすいかん
という6文字の言葉からさらに言葉(単語)を探し出すレクリエーションです。
探し方は6文字の言葉を分解に分解を重ねて、言葉を探し出します。
自分の記憶にある、知っている単語・言葉を思い出して、6文字の言葉の中から言葉を探し出すのです。
- 1文字の言葉
- 2文字の言葉
- 3文字の言葉
- 4文字の言葉
- 5文字の言葉
- 6文字の言葉
というように分けて言葉を探し出すとたくさん出ますよ。
※探し出すコツは下記の項目で詳しくご紹介します。
探し出す順番は順不同でいいです。
思いつくままに言葉を出していきましょう。
ちょっと、練習で一緒に考えてみましょう。
では、一緒に せんすいかん で一緒に考えていきましょう。
では、
シンキングタイム
スタート!
回答例です!
いかがだったでしょうか?
どれだけ言葉が思いついたでしょうか?
この言葉以外にもたくさんありますので探して楽しんでみて下さい。
他にも、
せ(背)、せい(正)、す(酢)、す(巣)、かん(缶)、せかい(世界)、せいかん(生還)、かんせい(歓声)、すいせん(すいせん)
などなどたくさんありますので楽しんで探してみてください。
実際に動画でもご紹介していますのでこちらもご覧になっていただけるとさらに理解が深まります。
コトバ探しレクリエーションについて、下記の項目に沿ってご紹介します。
準備物
- 紙
- ペンもしくはえんぴつ
- 消しゴム
心身機能への効果
- 言葉の想起
- 発話
- 記憶力
- 理解力
- 判断力
- 空間認識力
- 集中力
プレイ人数
- 1人から複数での個人戦としてプレイ可能
- 2:2などのチーム戦も可能
プレイ時間
1回あたり5分くらい
場所
フロアのテーブル
ルール
①6文字の言葉が書かれた用紙を配布する。
※例えば、とうもろこし と書いてある紙を用意します。
②制限時間5分以内でその言葉の中からコトバを探し出します。(紙に書き出します)
③勝敗は言葉を多く探せた方・チームの勝ちとなります。
※複数で行なう場合は、平等性を保つために同じ言葉を使う。
とうもろこし、いろえんぴつ、えんどうまめ などなど言葉に差異がないほうが望ましい。
例題
【とうもろこし】という言葉で考えてみましょう
コレ以外にもたくさん言葉がありますので探してみてください。
例えば、もろこし とかありますよ。
他には、
- と(都)
- こと(古都)
- とし(年)
- もと(元)
- ころも(衣)
- とこ(床)
- こと(琴)
- こうし(子牛)
- こうし(講師)
- とうし(闘志)
- もうこ(猛虎)
- ところ(所)
- ことし(今年)
- ことう(孤島)
- しも(霜)
- とう(党・塔・島など)
- ろとう(路頭)
などなどたくさんありますので楽しんで探してみてください。
コトバを探し出しやすくするコツ
文字数に合わせて探す
次に言葉が探し出しやすいようにヒントを活用してみましょう。
そのヒントは言葉の文字数を書いておくのです。
そうすると言葉の文字数を意識して考えると言葉が出てきやすくなります。
例えば、1文字でいうと
と(戸)、も(藻)、こ(子)、う(兎)とかありますよね。
下記に言葉の出しやすいように例文をご紹介します。
参加者の中から出た言葉できる限りOKにしてくださいね。
なぜなら、OKすると盛り上がるし、承認欲求や肯定感が増すからです。
それに人はOKが出ると意欲の向上につながります。
パソコンや電子辞書で変換しながら探す
パソコンや電子辞書を使って文字を入力しながら探すとたくさんのコトバが見つかります。
自分が知らなかった言葉を発見したり、思い出せなかった言葉を思い出せたりして簡単に見つかります。
注意事項
- 一人で言葉が出ない方は職員の方と一緒に考えるようにしましょう。
- ルールが理解できない方は無理行わないようにしましょう。
下記の用紙を作成しましたので何かしらにご活用ください。
※高齢者の方から、言葉が思い出しにくくて自分が知っている言葉で、
たまに『 としごろ はダメ?』とか『 ごとうはだめ? 』とか濁点が入る言葉や『 ももはだめ? 』とか『 ししはだめ? 』とか一文字を複数回使う言葉を言われる時があります。
その時は、臨機応変にOKにして良いと思います。
なぜなら、言葉を思い出すことを目的としているので、頑張って言葉を思い出してくれた言葉を肯定してください。きっと、高齢者の皆さんは喜ばれますよ。
下記の用紙には3文字と書かれているので、【とうもろこし】の中から言葉を探さず、自分が知っている3文字の言葉を書かれる方もいますので、ルール理解をしていただくようにわかりやすく何度も丁寧に説明してあげてください。
とにかく楽しくコトバを思い出すことに配慮してください。
オススメのレクリエーション書籍
現場で役立つレク書籍をご紹介いたします。 ちょっとした時間にすぐに取り組めるネタが満載です。 また、現場でレクネタに悩んだ時に読んでみてください。 きっと、お役に立ちますよ。
ちょいレク50 集団編―元気な人向けレク (困った時のちょいシリーズ)
まとめ
認知症の方がコトバを思い出しやすくなるコトバ探してレクリエーションはいかがだったでしょうか?
認知症の方々は言葉が思うように出てこないことがあります。
そんな時は『不安』になりますよね。
焦りますよね。また、恥ずかしかったりしますよね。
認知症を支える支援者として、そんな不安な気持ちや焦る気持ち、恥ずかしい気持ちを少しでも減らしたいんですね。
少しでも認知症の方の残存能力の記憶力を維持・向上できるようにアプローチしたいのです。
ですから、コトバ探しレクリエーションで言葉の1文字、1文字というヒントを見ながら言葉を出す練習ができれば、言葉を思い出しやすくなります。
言葉が出た時、ひらめきますし、相手から聞いてもひらめきます。
脳の活性化ができ、認知症予防や認知症の進行防止に役立つのです。
思い出した言葉で、自分の個人因子に関係する言葉が出れば、長期記憶にアプローチすることができ、その人に合った想起訓練になりますね。
例えば、やまぐちけん(山口県)
僕(山口健一)が認知症になって自分の名前を思い出せなかったとしても、お題として【やまぐちけん】を使ってこのコトバ探しレクリエーションをしてくれたら嬉しいですよ。
だって、『やまぐちけん』には下記のように単語がたんくさんあるからです。
やま(山)、まぐち(間口)、けん(県)、まち(街)、ぐん(軍)、やまけん(あだ名)などなど出やすいです。
また、『昔、皆からやまけんって呼ばれてたんじゃ』みたいな昔のあだ名などの昔話も出て、良いかもしれませんね。
ちなみに脳は正しく使えば、脳神経細胞は増えることが分かっています。
コトバ探しレクもその人にとって楽しいと思えるようなキーワードでコトバをチョイスすることができれば、効果的な脳トレレクリエーションになります。
1人でできないときは、3人で協力して行なうともっと楽しいレクリエーションになりますよ。
楽しかったというエピソード記憶にもなり、効果的な脳トレになります。
ぜひ、複数でされることをオススメします。
人は安心感が得られると脳機能は活性化し、脳神経細胞が増加しやすくなりますよ。
この記事が介護現場、医療現場でお役に立てたら嬉しいです。
以前に、牛乳パックで50音カードを使ったレクリエーションをご紹介しています。
こちらも合わせて読まれるとレクのバリエーションが増えますよ。
関連記事:高齢者向け無料脳トレサイト10選
関連記事:【デイサービスで大人気のレクリエーション】認知症、高齢者の生活機能向上になるレクリエーション30選
また、アイデアわくわくリハビリチャンネルでは、レクリエーションの動画をご紹介しています。
すぐに使えるまとめ動画がありますので、ご覧になってください。
運動をすることで記憶力が上がることはエビデンスとしていろんな本で紹介されています。下記のレクリエーションもかなりの運動効果がありますので実践してみてください。
きっと、認知症予防、介護予防、転倒予防、心身機能・生活機能のアップに繋がりますよ。
今回の記事があなたのお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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