介護レクリエーション!認知症高齢者の方が楽しく手足の力を鍛えられるタワーマンション パート2

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福祉や介護や医療の職場で働かれている方々、ご高齢者の皆様のお役に立てるような情報を発信していけるよう日々努力しております。

今回は、A4用紙と紙コップを使って指先の力や器用さ、上肢機能の協調性や可動域・疼痛改善の期待、集中力、理解力、記憶力の改善に期待ができるレクリエーションをご紹介します。

タワーマンション パート2について

タワーマンション パート2とはどんなレクなのか?

タワーマンション パート2は、制限時間内に紙コップと紙を交互に乗せて高さを競うレクリエーションです。

詳しくは下記にご紹介します。

タワーマンション パート2の概要について

今からタワーマンション パート2について以下の5つで解説します。

  • 準備物
  • プレイ人数
  • 所要時間
  • 場所
  • 効果

では詳しく解説します。

準備物

  • 紙コップ 20個
  • A4用紙を半分に折った紙 20枚
  • テーブル
  • 椅子

プレイ人数

1〜2人くらいが基本プレイ人数です。

3以上の人数になると順番が回ってくることが遅くなり、集中力・モチベーションが低下してしまう恐れがあるのでオススメできません。

所要時間

3分〜5分

一回のプレイにかかる時間は約3〜5分です。

集中力が持続しやすく、モチベーションも低下しにくいです。

短時間で勝敗の結果がわかるので繰り返し取り組みやすく疲労感を感じにくいです。

場所

フロアのテーブル

タワーマンション パート2の効果

身体機能面の効果

  • 指の器用さ
  • 上肢の運動
  • 肩関節の可動域改善
  • 下肢筋力の向上
  • 猫背改善(円背改善)
  • 心肺機能向上

精神機能面の効果

  • 集中力
  • 理解力
  • 判断力
  • 記憶力
  • 発想力
  • 空間認識
  • 興味関心
  • 好奇心
  • ストレス発散
  • 気分の高揚
  • 協調性(社会性)

ルール

ではルールの説明を以下の3つにわけて致します。

  1. 基本ルールについて
  2. アレンジルールについて
  3. 注意事項について
  4. 生活場面に役立つポイント

基本ルール

制限時間3分でどれだけ高いタワーを作れるか競うゲームです。

まずは、レクリーダーが紙と紙コップで積み上げる方法をデモンストレーションします。

※このように紙をと紙コップを交互に乗せてタワーマンションを作るデモンストレーションを見ていただきましょう。

動作のイメージと転倒リスクについても説明しましょう。(転倒リスクについては注意事項について記述します)

個人戦の場合 ※1人に対して紙コップ20個と紙20枚を配布します。

①よーいスタートの合図で積み上げます。

②紙1枚と紙コップ2個を組み合わせてタワーを作ります。

③制限時間内に高く積み上げれた方の勝ちです。

※制限時間内にタワーが倒れても積み直しは何度でも可能

※乗せる紙は2枚でもOKです。

※運動会に使われている音楽を使うと盛り上がります。 また、水前寺清子さんの365歩のマーチは約3分くらいですので、制限時間の目安や盛り上げ曲に向いています。

アレンジルール

  • 片手で行なう
  • 紙コップの代わりにトイレットペーパーの芯を使う
  • ペットボトルと段ボールで行なうことでより上下肢の筋力が鍛えられます

注意事項

高く積み上げていくうちに立たなければ行けない時は転倒予防のために足を開いて立つ、テーブルに手をついて立つことを伝えます。(安静な動作方法を説明する)

肩関節や膝関節が痛い方は無理しない範囲で行いましょう。

生活場面に役立つポイント

紙コップと紙を段ボールやペットボトルに変更して行なうことで上下肢の筋力、体幹筋力が鍛えられて生活動作の向上につながります。

特に食器の片付け、取り出し、冷蔵庫の中身の取り出しに役立ちます。 立つ、座るを繰り返すことで基本動作・起立動作の向上が期待できます。 椅子からの立ち上がり動作が向上します。

※人は動作を始める時に転倒しやすいと言われていますので自宅での転倒予防の練習になります。

まとめ

高齢者レクリエーション!認知症があっても手足が弱くても皆で力を合わせタワーマンション パート2はいかがだったでしょうか?

レクリーダーが『紙と紙コップでタワーマンションを作るレクリエーションをしますよ』って言うと、

皆さんは、そろって『え?何?紙と紙コップでどうやってタワーマンションを作るのよ!』って表情をされます。

とても驚かれます。楽しくレクリエーションするにはこのギャップが大切ですね。

紙を折ることができない方でも予め折った紙を用意することで紙と紙コップをつまんで置くことでタワーマンションを作ることができます。

ワンポイントアドバイスとして紙を折ること(2枚重ね)で強度が増すのでしっかりとしたタワーマンションが作りやすくなります。

ルール上でタワーマンションが倒れて、制限時間内であれば何度でも挑戦できるようにしていれば安心ですし、意欲が湧いてきます。

自分のやる気や他者の協力があれば何度でも挑戦出来ますね。

それに2人組で行なうことで自然と協力しながら楽しんで頑張ることが体験できるレクリエーションです。

また、倒れないかな〜、うまくいくかな〜などワクワク感が豊富なレクリエーションです。

レクリエーションは感情を自然に引き出しますね。

素晴らしいレク活動です。 人の可能性を引き出し伸ばす活動です。

以前、可能性について書いた誰でもポジティブ思考になる方法可能性という記事がございますこちらも合わせてご覧ください。

認知症があっても紙コップと紙を乗せていくだけのシンプルなルールですので参加しやすいです。

また、リハビリ拒否や訓練拒否がある方にオススメのレクリエーションです。

周りの方が『一緒にやりましょ』って言って行なうことで自然に上肢・下肢・体幹の筋力訓練になります。

また、考えて協力しながら行なうことで脳トレにもなりますし、仲間作りにも役立ちます。

それに加えて、紙コップを水を入れたペットボトル(重さのあるペットボトル)に変更することで日常生活動作の改善につながります。

生活機能向上になるようルールをアレンジしてみましょう。

当ブログの記事でタワーマンションレクリエーションの記事も合わせてご覧になるとアレンジ方法やバリエーションが増えますのでオススメです。

今回のタワーマンションレクリエーション パート2があなたの現場で役立つことを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2 件のコメント

  • 特養老人ホームの宣伝活動でレクレーションの照会が掲載されていて紙コップタワーの記事があり、検索しました。
    地域の老人クラブのおしゃべりサロンで活用したいと思います。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。