いつも当ブログを読んでいただきありがとうございます。
アイデアわくわくリハビリのライターでもある作業療法士の山口です。
当ブログは、リハビリテーション、作業療法、介護予防、認知症予防、レクリエーション、コミュニケーションに特化した記事を投稿しています。
主に高齢者の方々、介護・医療のお仕事をされている方々、介護をされている方々に向けて役立つ情報などを配信しています。
山口が人生で経験してきたことや働きながら体験したこと、学んできたことを読者の皆様のためにできる限り、分かりやすくお伝えしていきます。
今回は、通所介護で個別機能訓練加算Ⅱの算定に最適!キーマカレーがオススメな3つの理由と個別機能訓練加算Ⅱの計画書作成と解説をご紹介します。
目次
個別機能訓練加算Ⅱについて
個別機能訓練加算Ⅱとは、どのうような訓練なのか?
まずは個別機能訓練加算Ⅱがどのような訓練なのか?解説いたします。
個別機能訓練加算Ⅱとは、残存する身体機能を活用して生活機能を向上させることを目的として、理学療法士等は利用者の心身の状況に応じた機能訓練を適切に提供をする訓練のことを言います。(常勤でも非常勤でも算定可能です。理学療法士等が1名以上配置されていることが算定要件です。)
類似の目標を持ち同様の訓練内容が設定された5人程度以下の小集団(個別対応も含む)に対して機能訓練指導員が直接行うことが必須です。(反復した訓練が必要です。)
実施に必要な1回あたりの訓練時間を考慮し適切に設定することが望まれます。
また、概ね週1回以上実施することを目安としています。
訓練内容は、食事、排泄、入浴、更衣、料理、洗濯、掃除などへの活動への働きかけや役割の創出、社会参加の実現といった参加への働きかけを行います。その訓練が心身機能、活動、参加といった生活機能の向上を図図るものでないといけません。
3ヶ月に一度、利用者の居宅に訪問し、状況を説明しないといけません。
単位:56単位
キーマカレーが個別機能訓練加算Ⅱの算定に最適でオススメな3つの理由について
個別機能訓練加算Ⅱの算定に当たり、供託を訪問し自宅の生活状況に反映されているかどうかが大切です。また、達成していくことが求められています。
通所介護で練習したからといって、そう簡単に自宅で料理活動ができるわけはありません。
環境を整え、調理方法を工夫しなければいけません。
そこで今回は、まずは、自宅でも料理活動が再開しやすいようなレシピをご紹介します。
それは、キーマカレーです。
そして、キーマカレーがオススメな理由について下記にご紹介しますね。
【1】食材の野菜がすべてみじん切り
キーマカレーに入れる野菜・玉ねぎ・人参・ピーマン・トマト・じゃがいもなどは、全てみじん切りで良いです。
何も考えずひたすらみじん切りを行います。
反復して『切る』動作の練習が行なえます。
やや疲労感はありますが、出来た時の達成感がものすごくありますのでオススメなのです。
【2】調理工程が『切る・焼く・煮込む』簡単
次に調理工程が『切る・焼く・煮込む』と簡単です。
焼く工程は、ひき肉は、細切れになっているので、すぐに火が通りますので調理しやすいです。
味付けが市販のルーで行えますので、塩コショウや醤油、酒、みりん、砂糖、塩を入れて味を調整し、何度も味見をしなくていいのです。(※キーマカレー用のルーもありますが、普通のルーでも水の量を調整するだけで出来ます。水の量は普通のカレーの半分くらいでできます。)
全く味を気にしながら作ることはありません。
誰が作っても同じ味になりやすいので安心です。
なので、安心して取り組める調理工程になっているのでキーマカレーがオススメなのです。
味のアクセントにコンソメを入れても美味しくなりますよ。
【3】自宅で取り組みやすい
キーマカレーは、簡単な調理工程なので自宅で取り組みやすいです。
みじん切りを繰り返し行うことで包丁動作の耐久性が向上しますので、自宅での調理時の体力が養えます。
通所介護でキーマカレーを作ることは、調理に必要な体力作りになるのです。
椅子を用いることで調理中の休憩も出来ますし、立ち上がりを繰り返すことで下肢筋力が鍛えられバランスの向上もでき転倒予防になります。
結果、自宅内の移動能力も鍛えることができますので、自宅で調理活動が取り組みやすくなりますので、オススメなのです。
個別機能訓練計画書の要点
個別機能訓練計画書の要点について、お話したいと思います。
計画書には短期目標と長期目標があると思います。
計画書の期間
計画書の目安としては、
- 短期目標が3ヶ月
- 長期目標が6ヶ月
がベターでしょう。
これ以上に長いとただただ目標を立案しているだけではないのか?となってしまいます。
計画書の同意には、本人やご家族への説明が必須です。
実地指導においては、計画書の内容が何年も同じ目標に設定していると指導を受けてしましますので気をつけなければいけません。
目標の書き方
長期目標の書き方としては、
〇〇ができるようになる
が簡単でわかりやすく目標しやすいです。短期目標も立てやすくなります。
例【1】
長期目標:カレーライスを自宅で一人で作れるようになる
短期目標:カレーライスを介護施設で一人で作れるようになる
例【2】
長期目標:カレーライスを週に一度、自宅で夫(妻)と一緒に作れるようになる
短期目標:カレーライスを介護施設で職員さんと一緒に作れるようになる
など段階をつけて目標を書くことで説明がしやすくなりますし、必要な訓練メニュー・訓練プログラムが立案しやすくなります。
長期目標と短期目標が乖離しているような内容ではいけません。
訓練内容
もちろん、訓練内容を決める際には評価をしてから、課題を軸出し、訓練内容を決定していきます。
例えば、カレーライスを作る手順の理解が出来ていなかった場合は、調理工程の手順を書き出す・復唱するとかも訓練の一つになります。
手順の理解が出来ない場合は、調理手順の紙を見ながら調理します。
直接的な訓練メニューとしては、
- 【1】調理手順の書き出し・復唱
- 【2】カレーライスの調理訓練
- 【3】準備・片付け動作の向上
などが書けます。
間接的な訓練としてはレクリエーションとして記載もできます。
調理手順の理解ができるようにいろんな物事も手順を理解するように間接的・類似した訓練を行いましょう。
例えば、こんなオリジナルレクリエーションもできます。
カレーライス・レクリエーション
カレーライスの順番が理解できるようになる脳トレ要素を含んだレクリエーションも立派な訓練になります。
例えば、このようなカレーライス・脳トレレクリエーションを作りましたので個別機能訓練加算Ⅱの訓練に参考にしてもらいたいです。
カレーライスの作り方の順番を当てるクイズ形式の脳トレ・レクリエーションになります。
カレーライスの順番を書き出す脳トレ用紙になります。
自分が作っていた時の手順を思い出すことで記憶力の向上ができる想起訓練にもなります。
次は、カレーライスに入れる食材は、どんな野菜があるのか?というクイズ形式の脳トレ・レクリエーションになります。
高齢者の皆さんで、話し合いながら行っても良いです。
個別機能訓練加算Ⅱの要件に5人以下の小集団で行うとなっていますので、このような脳トレ・レクリエーションも訓練になります。
次は、カレーライス・脳トレ・レクリエーションは個人差はあるとは思いますが、カレーライスに入れると美味しい食材について◯✕クイズ形式で行っています。
ちなみに個人的にどちらも納豆もチーズもカレーに入れます。だって美味しいんですよ。
当ブログのレクリエーションも個別機能訓練加算Ⅱの訓練になります。
例えば、割り箸取りレクリエーションも類似訓練・関節訓練になります。(当記事でレクリエーション記事を投稿していますので、目標と合うものがあれば実施してみるのもオススメです)
達成度
計画書には、目標に対して、達成できたのかどうかが問われていますので、
未達成・一部達成・達成というような分かりやすい記載をしておくと計画書の質が高まります。
コメント記載で長く書くよりも、結果を未達成・一部達成・達成と記載し説明するほうがスマートです。
計画書を書くことが苦手だなと思っている方の参考になったらいいなと思います。
まとめ
【通所介護・料理訓練】個別機能訓練加算Ⅱの算定に最適!キーマカレーがオススメな3つの理由と個別機能訓練加算Ⅱの計画書作成と解説はいかがだったでしょうか?
まずは、調理しやすいレシピから練習していくことで個別機能訓練加算Ⅱを効果的に算定してくことができます。
なぜなら、調理しやすいレシピは自宅での調理に挑戦してみたくなり、自宅の料理活動再開に向いているからです。
スーパーでは、カット食材も販売されていますので、このような食材も活用することで目標の達成もしやすくなりますのでオススメです。
半額だったら、なお、お得ですね。
ぜひ、調理しやすいレシピを通所介護で練習していきましょう。
個別機能訓練加算Ⅱの算定要件のまとめ
- 常勤・非常勤でも算定可能
- 機能訓練指導員が直接行うこと
- 類似した目標を持った方々が集まり反復した練習を行う
- 5人以下の小集団もしくは個別対応で算定可能
- 概ね週に一回以上行う
- 訓練時間は、適正に考慮する
- ADL・IADLや趣味活動・活動・参加の向上が図れることを目標にする
個別機能訓練加算Ⅱの算定に役立つ記事をご紹介していますのでこちらも合わせて酔われることをオススメします。
関連記事:料理訓練で試したい!便利な100円ショップの便利道具5選
関連記事:デイサービスで料理訓練!調理の訓練に最適な酢豚風厚揚げ炒め
今回の記事があなたの介護現場でお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメントを残す