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今回は、高齢者の運動やレクリエーションの準備体操で鼻呼吸が重要な理由5選をご紹介します。
体操やレクは動きや効果について、解説が多いですが、実はそれと同様に大切なことがあります。
その大切なこととは呼吸です。人は絶え間なく【呼吸】を行っています。
ただ、人は口呼吸と鼻呼吸ができますが、鼻呼吸をした方がたくさんのメリットがあります。
いつも体操や運動やリハビリやレクを実施する際に必ず、鼻呼吸の重要性を伝えています。
鼻呼吸を習慣化させることで症状の改善につながるからです。
前置きが長くなりましたが、鼻呼吸の重要性について解説しますね。
では、どうぞ!
目次
高齢者の運動やレクの準備体操で鼻呼吸の重要性について
鼻呼吸が重要な理由とは?
この項では、高齢者の運動やレクの準備体操で鼻呼吸の重要性について、下記の項目に分けて解説していきますね。
結論から言いますと、体や脳、心に良いことがたくさんあるので、口呼吸よりも鼻呼吸をした方が格段にお得だということです。
その中でも5つは知っておいた方が良いと思うことを書きます。
高齢者の方に伝わってほしいと思いますので、各項目は出来る限り簡単に分かりやすく書きますね。
何かしらご質問等がありましたら、お問い合わせからお願い致します。
- 全身への血流がUP
- 免疫力がUP
- 病気予防
- うつ症状の改善
- 脳機能のUP
全身への血流がUP
まずは、最初に伝えたいこと!
それは、鼻呼吸は、全身の血流を促進してくれる!ということです!
なぜ、鼻呼吸すると全身の血流が促進するのか?
それは、鼻で呼吸すると副鼻腔で酸素と一緒に一酸化窒素を酸素を取り込むことが出来るからです。
この一酸化窒素の役割は、肺胞で血液が酸素を多く取り込むことを増やしてくれる役割があります。
また、一酸化窒素は血液内に溶け込むと血管を拡張させる働きがあり、
結果、血流の促進になります。
ちなみに、口呼吸では、一酸化窒素は生産されませんので、非常に持ったないですよ。
免疫力がUP
次に鼻呼吸は免疫力を上げることになります。
その仕組は、上記で述べたように一酸化窒素の役割に体内に侵入してきたウイルス、細菌を撃退する働きがあります。
免疫細胞は、骨髄から生まれ、血管の中の血液、リンパ液を通って各臓器に存在します。
その中でも、腸壁には人の免疫細胞の7割が集まっています。
腸には、食べ物や呼吸と一緒にいろんなウイルス、細菌が入ってきますが、鼻呼吸をしていると、腸内に入ってくるウイルス、細菌を減少させることができます。
鼻呼吸によって、全身の血流が促進されることで、体内のウイルス、細菌を除去することにつながっていきます。
病気予防
鼻呼吸をすることでウイルスや細菌の侵入を防ぐことができ、病気の予防になります。
鼻呼吸をすることで、ウイルスや細菌は、鼻毛や鼻水でブロックします。
それに加えて鼻の粘膜・線毛上皮細胞がさらに小さなウイルスなどの異物を絡め取ってくれます。
逆に口呼吸は、空気が直接、咽頭や喉頭に当たってしまい、乾燥しやすくなります。
そこで、病原体の繁殖がしやすく、体内に取り込みやすくなり病気にかかりやすくなります。
ちなみに口で呼吸すると体温より冷たい空気が入るたことにより、口腔内、気道内の温度が奪われて低下します。
その失われた温度を取り戻そうと働きます。
結果、温度調整を常にしないといけなくなり、休むことができず、披露が蓄積します。
結果、うつ症状を引き起こすきっかけになります。
うつ症状の改善
鼻呼吸をすることで副交感神経が整い、うつ症状の改善になるきっかけになります。
うつ病を患っている方々は、脳の血流、腸の活動が不足している傾向があると言われています。
ちなみにうつ症状と便秘は相関があると言われています。
脳と腸は双方に関係があります。
これを脳腸相関と言います。
つまり、腸の活動を良くすることで脳も活性化するというのですよ。
幸せホルモン(セロトニン)やドーパミンの神経伝達物質は腸で合成されて、血流によって全身に流れていきます。
特にセロトニンは腸で9割作られます。
このセロトニンが不足するとうつ病につながっていきます。
鼻呼吸をすることで腸は活性化し、善玉菌優位の環境になりセロトニンを作りやすくなります。
結果、鼻呼吸をすることでうつ症状の改善につながっていくのです。
方法としては鼻から4秒かけて吸い、口から8秒かけて吐く、深呼吸を3分から5分ほど繰り返すと良いですよ。
脳機能のUP
上記で述べたように鼻呼吸をすることで、一酸化窒素を取り込むことができることで、全身の血流が促進します。
結果、脳への血流も増加し、老廃物などの除去も促進されます。
結果、脳機能の向上につながるわけです。
ちなみにアルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβというタンパク質が溜まって記憶障害を生じる病気です。
人は睡眠時にアミロイドβなどの老廃物を除去してくのですが、口呼吸だと脳が冷やされず睡眠が浅くなり、老廃物の除去能力が低下すると言われています。
口を閉じて睡眠をすることが重要となります。
個人的には、サージカルテープを口に貼り、寝ると良いですよ。(※鼻詰まりがひどい方は実施しないようにしてください。また、うつ伏せに寝る癖がある方は実施しないようにしてください。口テープ就寝の実施は自己責任でお願いします。)
まとめ
はい!高齢者の運動やレクリエーションの準備体操で鼻呼吸が重要な理由5選はいかがだったでしょうか?
鼻呼吸は他にもたくさん体・脳・心に良いことがありますよ。
例えば、自律神経が整ってくれば、便秘解消につながったりします。
また、鼻炎、ドライマウス、口内炎や口唇ヘルペスなども治るとも言われています。
それに口呼吸が原因で多くの病気にかかるとも言われていますよ。
ちなみに鼻は、『ネイザルサイクル』という機能があります。
それは、どんな機能かと言いますと、左右の鼻の穴の役割が交代するという機能です。
鼻呼吸は、どちらかの鼻の穴でされています。
どちらかの穴が鼻呼吸をして、鼻呼吸をしていない穴は鼻の中の掃除をしています。
人は一日に2万回の呼吸をすると言われています。
この2万回の間、交互に呼吸と掃除を行っているわけです。
ただ、口呼吸にはこのような機能はありません。
このようなネイザルサイクル機能が備わっている呼吸ができる鼻を活用し、呼吸した方が良いですよね。
この記事で鼻呼吸の重要性が分かっていただけたのではないでしょうか?
鼻呼吸の重要性を話しながら、体操している動画も配信していますのでよかったらご覧になってください。
あなたの体操や運動やリハビリやレクリエーションがさらに良くなることを願っています。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次回の動画でお会いしましょう。
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