【高齢者レクリエーション】ADL改善に役立つレクならコレ!以心伝心じゃんけん

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アイデアわくわくリハビリのライターでもある作業療法士の山口です。

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今回は、高齢者の方々のADL改善につながる以心伝心じゃんけんというレクリエーションをご紹介します。

どのような動作がADL改善につながるのかは、下記をご覧ください。

では、どうぞ!

以心伝心じゃんけんについて

以心伝心じゃんけんとは、どんなレクリエーションなのか?

以心伝心じゃんけんとは、じゃんけんしてあいこになったらバンザイをするレクリエーションです。

勝敗は、あいこの数が多いペアの勝ちになります。実際の動画ありますのでご覧ください。1:1でも楽しめますし、集団としても楽しめますよ。

詳しくは下記の項目に沿ってご紹介します。

  • 準備物
  • プレイ人数
  • 所要時間
  • 場所
  • 効果

準備物

特にありません。立っても出来ます。

プレイ人数

1:1もしくは、3〜6人くらいが基本プレイ人数です。

7人以上の人数になるとじゃんけんが同じポーズになりにくく、何度もじゃんけんを繰り返すことになりモチベーションが下がることがあります。  

所要時間

1〜3分

練習も含めて、一回のプレイにかかる時間は約1〜3分です。

集中力が持続しやすく、モチベーションも低下しにくいです。

短時間で勝敗の結果がわかるので繰り返し取り組みやすく疲労感を感じにくいです。

場所

フロアのテーブル

心身機能への効果

身体機能面の効果(バンザイ運動による効果)

  • 肩関節の可動域改善
  • リンパ・血流改善
  • 頭痛改善
  • 肩こり改善
  • 腰痛改善
  • 歩行能力の向上   

精神機能面の効果

  • 理解力
  • 判断力
  • 記憶力
  • 集中力
  • ストレス発散

ADLの低下になる原因は姿勢不良

高齢者の姿勢不良の原因には、全身の筋力低下があります。

筋力が低下すると姿勢が猫背(前傾姿勢)になります。姿勢不良になると下記のような支障をきたすようになります。

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • イライラ
  • 歩行能力の低下
  • 洗濯物干し・取り込み時に疲労を感じるようになる
  • 太りやすくなる
  • 脳機能の低下

このような症状が出てくると日常生活動作に支障をきたすようになります。

日常生活動作の低下は『姿勢の低下・不良』からくると考えられます。

ですから、姿勢を改善することで日常生活動作の改善につながっていきますので、

バンザイ運動は姿勢を改善するのに良い運動です。

結果、日常生活動作改善に効果的です。

上記の症状の理由について解説します。

頭痛・肩こりの改善にはバンザイ運動を繰り返すことで、肩甲骨の動きを促進することになり、肩周囲の筋肉も動かすことになります。結果、首、肩周りのリンパ・血流の流れが良くなり、頭痛・肩こりが改善されます。

また、体幹伸展運動は、猫背改善に役立つ運動です。腰痛は、前傾姿勢が原因で引き起こされるとも言われています。姿勢が改善すると腰痛改善・腰痛予防にもなります。

猫背になると内臓が圧迫されて、消化機能がうまく働かなくなります。その結果、消化不良、便秘、吐き気などの症状につながっていきます。

このような症状が重なることで活動量が低下し、太りやすい体質に変化していきます。

そうならないようにもバンザイ運動は大切ですね。

頚椎には自律神経が通る経路があります。猫背になるとその経路が圧迫されて自律神経が乱れて、イライラしたりすることがあります。イライラ解消にもバンザイ運動は大切です。それにバンザイという動作は昔から嬉しい時にする動作であります。バンザイをしていると楽しい気持ちにもなれて、イライラの解消にもなると考えます。

レクリエーション実施の前に上記の運動効果を説明することで効果的なバンザイ運動をすることにつながります。

ぜひ、運動効果を説明してからレクリエーションをしてみてください。

意識してバンザイ運動することに繋がりますよ。ADLの改善につながりますよ。

ルール

ではルールの説明を以下の3つにわけて致します。

  1. 基本ルールについて
  2. アレンジルールについて
  3. 注意事項について

基本ルール

1:1の場合 ※制限時間は30秒から60秒がオススメです。それ以上になると疲労感が出て意欲の低下につながります。

①向かい合ってじゃんけんします。

②あいこになったら、   お互いバンザイします。

③勝敗は制限時間30秒以内で、あいこの回数が多かったペアの勝ちになります。

アレンジルール

  • 4〜6人の集団で行う
  • バンザイ回数を1回から3回へ変更する

注意事項

  • 肩関節が痛い方は、動く範囲でバンザイ運動を行いましょう。
  • 制限時間を60秒以上にしないようにしましょう。意欲低下や疲労感や疼痛の原因になります。   

まとめ

【高齢者レクリエーション】ADL改善に役立つレクならコレ!以心伝心じゃんけんは、いかがだったでしょうか?

じゃんけんして、あいこになって、バンザイする。

このバンザイが体幹筋力の向上や姿勢改善のストレッチに役立ち、ADLの改善につながっていきます。

以心伝心じゃんけんを高齢者の皆さんの日常生活動作改善にお役立てください。

以前の記事でじゃんけんレクをまとめた記事をご紹介しています。

こちらも合わせて読んでいただくと提供するじゃんけんレクリエーションのバリエーションが増えます。  

関連記事:高齢者レクリエーション!必ずウケる!じゃんけんレク10選

今回の記事があなたの介護現場でお役に立てたら嬉しいです。

じゃんけん以外にもレクリエーションをご紹介しています。こちらもお時間がありましたらご覧になってください。

関連記事:【高齢者に必ずウケる】タワー系レクリエーション8選

その他にも楽しくて盛り上がりADLの改善になるレクリエーションを動画でご紹介しています。こちらは動画で説明していますので、明日からすぐに実践できますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。