いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今日も介護・福祉の現場で働く方々、利用者さんのためになることをご紹介していきます。
今回は、介護エンターテイメントの石田さんと一緒にレクのお悩みについてユーチューブライブした内容をご紹介します。
動画で紹介しきれなかった解決方法や解説・説明をお伝えしていきます。
目次
はじめに
ちょっと考えてほしいのですが、そもそも人の悩みとは、なんでしょうか?
どのようなものを『悩み』というのでしょうか?
・解決できないことを悩む
・どうしようもないことを悩む
・問題や課題について悩む
・食事は何にしようか悩む
・洋服は何にしようか悩む
・健康について悩む
・病気について悩む
・経済的に悩む
・生きることについて悩む
人は楽しいことについて悩むことは苦になりませんが、どうしようもないことになると苦になります。
この苦をどうしようか?と考えることが悩みだと思います。
思いのままにならないと悩みが持続します。
悩んでいるとストレスホルモンが放出されて前向きに考えにくくなります。
そういう時は苦しい悩みを改善するために散歩などの有酸素運動をオススメします。
散歩は全身の血流が良くなるので脳の血流が向上します。
結果、意欲の向上に関わる側坐核の機能が向上し、前向きに考えやすくなります。
悩んだ時こそ、全身運動をオススメします。
もしくは体を動かすことも良いですね。
今日は下記にレクに関する悩みを解説していきます。
少しでもレクを行うヒントになればと思います。
レクを闇雲に行うよりも、効果を予測して行うほうが楽しいです。
人は何よりイメージできないことは行動に移しにくいです。
ただ、行動することでイメージが湧くこともありますので、ぜひ行動することはオススメします。
その行動とは、レクを真似してやってみる・相談してみる・動画を見る・本を読むなど何か行動(アクション)することで見つかります。
なので、レクが楽しくできるようなイメージがもてるように介護エンターテイメントの石田さんと解説していきます。
皆様の行動につながるように願って解説していきたいと思います。
レクの効果・ドーパミンマジック
ここでは脳の特徴を活かしてレクを行いましょうということを解説しています。
脳は良くも悪くも騙されやすい器官です。
どうせ騙されるなら良い方向へ騙されたいですよね。
ポジティブになるように脳を騙していく方法があります。
それは『良かった』『楽しかった』『ありがとう』などプラスの言葉を言っていくのです。
ありがとうは言われた側も言った側も脳に良い効果があります。
感謝したり、されたりするとドーパミンが出ます。
ドーパミンは快刺激を求める傾向にありますので、また、その行動をしようと思うのです。
人の感情は一つしか持ちにくい(ほとんどの人が持てない)のです。
悩んでいても、『良かった』『楽しかった』『ありがとう』という感情を持てると自然と悩みから開放されます。
一時的かもしれませんが、繰り返してくことで悩みの解決につながっていきます。
視力障害がある方へのレク
視覚に障害がある方が安心してできるレクは?
と考えた時に皆さん、何を思い浮かべますか?
僕は、他の五感を活用してレクを行うことが良いと思っています。
例えば、他の聴覚、触覚、嗅覚、味覚を使ったレクをしたほうがいいかなと思います。
また、視覚を使わないレクを皆さんで行う。
レクのルールを統一することで参加者の皆さんが同じ条件でレクを行うことができます。
ハンディとか配慮とかしなくて済むので気兼ねしなくていいのです。
例えば、10対10の対抗リレーをするとしましょう。
①ルールは目をつぶって隣の方の手を握ってもらいます。
②『はい』と言って、隣の方の手を握ります
③握られた方は更に『はい』と言って隣の方の手を握ります。
④列の最後の10人目の方まで握る刺激がきたら『きたー』と言って、その方がバンザイします。
⑤そのバンザイが最初の方まで握る刺激がきて全員でバンザイします。
⑥視力障害ある方に同じチームの方が勝敗を伝えてあげることで安心になります。
というように設定で他の五感を活用してレクをコーディネイトすることで目に見えない方への安心に繋がります。
男性向けのレク(男性が参加しやすくなるレク)
ここでは男性の方がレクに参加してもらう確率を上げる方法について解説しています。
まずは、どなたにも同じことが言えるのですが、レクの効果を説明していないと参加率が下がりますね。
レク=幼稚・遊びとしか認識してもらえないことが多々あります。
本当はレクを行う際には、いろんな機能が備わって最高のパフォーマンスができる。
それなのにイメージから幼稚な遊びなどと捉えられることが多いようですね。
残念ながらイメージが先行してしまっているのです。
まずは、レクの効果を説明して、心身機能・自分にとって有益なものと認識・イメージしてもらうことが大切です。
次に、お願い です。
男性は家族のために、子供のために一生懸命働いてきています。
なので、誰かのために役立つことに関しては協力してくれることが多いです。
レクの参加率も良くなると思っています。
レク拒否がある方に参加してもらう時の声かけ方法
『Aさんの力を借りてレクをしたいんです』とか
『Bさんを笑わせるレクがしたいんです。いつも、仲の良いAさんからも参加してもらうようにお願いできませんか?』とか
直接お願いすること・間接的にお願いすることで参加率が高まります。
必ず、レク後に感謝を伝えましょう。
ドーパミンマジックを活用しましょう。
継続的に関わることで、物事を前向きに捉えられるようになってきます。
つまり、リハビリの課題でも前向きに考えられるようになる方がいます。
行動変容が起きるのです。(※意識が変わるということです)
レクが生活改善リハビリになるのです。
意欲を引き出す・意欲をあげることになるのです。
ぜひ、お願いしてみてください。
他の方法で言えば、対象となる男性の生活背景・趣味に沿ったレクを提案すると参加率があがります。
例えば、畑仕事をしながらよく歌を歌っていたというエピソードがあったとします。
そのような方には、ご本人の好きだった歌とかを取り入れた歌体操や有酸素運動をやってみてもいいと思います。
レクのBGMとしてかけることもオススメします。
同じ年代の方は、同じ曲や歌手を好きだったりしますからね。
それがきっかけで『わしもこの歌は好きじゃ』と共通点が見つかることで話に花咲くこともありますね。
それにモチベーションの向上に繋がりますね。
ぜひ、その方にあったレクを提案してみましょう。
認知症の方で楽しめレク
認知症の方が楽しんで行えるレクについて解説しています。
認知機能で活用できる機能を活かしたレクを行うことが良いですね。
皆さんもわからないままレクをしても楽しくないですよね。
例えば、サッカーのルールがわからず、すると考えてみてください。
どこに蹴っていいのか? どっちに走ればいいのか? どうしたら勝てるのか?
わからないままだと全く面白くないですよね。
やはり、ルールを理解してやる方がいいですよね。
だから、ルールは理解しやすいようにシンプルにすることが良いですね。
以前の記事で、シンプルなルール設定で紹介しているレクがありますのでよかったら読んでください。カラー神経衰弱はこちらからどうぞ
認知症の方が活かせる能力としてどんなものがあるでしょうか?
一緒に考えてみましょう。
例えば、上下がわかる・右左がわかる・大きい小さいがわかる・数字がわかる・じゃんけんがわかる・勝ち負けがわかる・押す・引くがわかる・協力ができる・雰囲気に楽しめる・レクに参加できる・意欲がある・笑顔が出る・色がわかる・つまむことができる・投げることができる・蹴ることができる・回旋できる、などなどありますよね。
このわかる機能を活かしたレクを行なえば認知症の方も楽しくレクができます。
結果、全身の血流が良くなり、海馬や前頭葉、頭頂葉、側頭葉、扁桃体、そして脳全体の血流改善となり脳トレになります。
個人的には手を使うレクをオススメしたいと思います。
その理由としては、手を動かすことで脳神経が活性されるからです。
手は第二の脳とも言われていますからね。
手を動かす=脳トレになるのです。
詳しくはこちらから ※こちらにエビデンスが書かれていいます
レクの進行が苦手を解決
ここでは、動画を取り始めた最初の方の解説なんですが、最後に持ってきました。
なぜか?というと個人的にここの部分を一番伝えたいからです。
それは、自分がレクをすることが下手だった・苦手だったからです。
そんなエピソードからひらめいたアイデア・考え方についてご紹介していきます。
下記にこのような記事も書いているので参考にしていただければ幸いです。
発想の転換
レクは上手にするものだと自分は思っていました。
しかし、いくらやっても上手くいかないし、上手くいったかなと思ったら自分が思っている以上の反応や効果は無さそうだなと感じることが多くあり、落ち込みました。
それでもひたすらレクネタを考えてはやって、へこみを繰り返しました。
そうする中で上手くいったレクの共通点が見つかりました。
それは、
レクは上手にするものではなく、皆さんが主体的に楽しむモノ
ということがわかりました。
以前、紹介したレクが好評だったのでリンクを貼り付けておきます。
自分がレクを上手にするのではないと考えられるようになったらすごく楽になりました。
発想の転換です
※開き直ったわけではありませんよ
それからは焦ってレクをすることはなくなりました。
それに参加される皆さんの表情がじっくり観察できるようになりました。
自分のレクネタがウケているな、面白くないなとか自己分析しやすくなりましたね。
感想や意見を聞く余裕も出てきましたね。
そこでウケるレクにはある法則があることに気がついたのです。・
それは、
小集団(3人から6人)で行えて、順番が均等にまわり、ルールがシンプルであること!
なぜ、小集団をオススメするかというと、所属感が増すからです。
参加している感があって集中力が続きやすく笑いも起こり体験を共有しやすいのです。
さらにレク活動が楽しかったという思い出となり、感情記憶として残りやすいのです。
ルールをシンプルにする理由は複雑だと面白さが減るからです。
シンプルにするキーワードとして投げる・引く・押す・合わせる・積み上げる・折る・乗せる・打つなどにしぼることで集中しやすくなります。
つまり、パフォーマンスが上がることで楽しさが増します。
参加される皆さんの心理状況として、『上手にやりたい』『高得点を出したい』と想いが湧いてきて意欲を引き出しやすくなります。
なので、ルールはシンプルにした方が良いです。
ネタに尽きた時は書籍を読むことをオススメします。
尾渡順子先生のアイデアは素晴らしくクリエイティブです。
長年のキャリアを詰め込んだコラムも面白くとても参考になります。
是非、読んでほしいなと思います。
笑わせてなんぼのポジティブレクリエーション―意欲向上・自己実現・健康増進・生活継続
長々と説明してきましたが、発想を変える・視点を変えることをオススメします。
まずは下記のように考えてみましょう。
・レクは上手にしなくても良い
・参加者の皆さんが楽しめるレクにする
・小集団で行う
・順番が均等で平等性があるレクにする
・ルールはシンプル にする
まとめ
レクに関するお悩みについてお話してきました。
ものの見方を変えて、誰かの喜ぶ顔を想像してレクを行うと自然とやる気が湧いてきます。
また、次に頑張ろうと思えます。
きつい時、苦しい時こそ口角をあげて笑ってドーパミンマジックを起こし、楽しくレクができるようにしましょう。
今回の記事で皆様の悩みが少しでも改善されること、利用者の皆さん・スタッフの皆さんの意欲向上につながることを願っています。
これからも人生の最後まで笑いある活動・レクを行い、支援サポートしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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