いつもアイデアわくわくリハビリのブログを読んでいただきありがとうございます。
当ブログでは介護・福祉の現場で役立つアイデアや生活リハビリやレクや便利道具を紹介しています。
今回は新聞紙を使って心身機能を高めて生活改善に役立つレクリエーションをご紹介いたします。
目次
はじめに
新聞紙レクリエーション・パート2になります。
今回も個人戦から集団戦までご紹介したいと思います。
新聞紙は折り曲げたり、丸めたり、つなげたり、ちぎったりといろんな活用法があり心身機能を鍛える道具としてはとても安価で便利です。
また、参加された方々の感想、スタッフの意見を記載していますので、リアルな意見が参考になると思います。
では、以下にレクリエーションの種類と効果などについてご紹介します。
新聞紙レクをする形態の特徴
個人戦
個人戦で行うことで場所を移動してくてもその場でできるレクができます。
一人で行うので集中力が高まります。
結果を他者と比較して楽しめます。
1:1
1:1の場合は向き合ってすることで集中してできます。
勝ち・負け・あいこの判定がしやすいです。
集団
集団で行うと複数の人達で楽しく行なえます。
多すぎると、勝敗の判定がでにくくなりますので6人位が勝敗がつきやすいです。
チーム
チームは3:3や5:5や並列で勝敗を競うじゃんけんに向いています。
チームで行う場合、個人戦にすれば勝敗つきやすくなります。
勝敗(判定)について
勝敗は、明確できるレク・ルール設定をオススメします。
また、参加される皆さんで決めると勝敗のルールを決めると良いです。
小さく小さくな〜れ〜
概要
新聞紙をただただ小さくするレクです。
とにかく小さく折り畳めた方の勝ちになります。
効果として、新聞紙を折りたたんだり、丸めたりすることで巧緻性や握力を鍛えることができます。
そして、指を使うことで脳の血流がアップします。
どのようにしたら小さくなるのか思考をめぐらせる脳トレにもなります。
形態
各テーブルで行なえます 1:1もしくは個人戦でできます
ルール
①新聞紙を1枚配ります(見開き1枚もしくは半ページ)
②よーいスタートの合図のもと、新聞紙を折りたたみます。
③時間制限は1分から2分くらいが望ましいです。
④制限時間がきた時点で大きさを競い合いましょう
アレンジとして、時間制限を無くし、できる限り小さくできるまで競うようにしましょう。
⑤勝敗の判定は、参加者の皆さんで確認し一番小さく出来た方を選びましょう。
選ばれた方が勝ちです。
利用者様の感想
・思ったよりたためないのね
・ストレス発散になった
・手だけでなく腕全体の運動になった
スタッフの感想
・新聞紙一日分を書くテーブルに配るだけで準備ができるので良かった
・準備から片付けまで利用者の方と一緒にできたので良かった
・小さくできる限界点があるので一人勝ちがなく、同点勝利もあり和やかに進行できた
・小さく畳んだ後の使い道を考えたい(捨てるともったいない)
新聞紙で切り絵アート
概要
新聞紙をちぎり、作品をつくるレクです。
巧緻性と器用さ、思考力が鍛えられるレクです。
形態
各テーブルでできます 個人戦やチーム戦できます
ルール
①切り絵とする課題を決めます。
例えば、うさぎ、猫、犬、車、椅子があります
②制限時間3分間、新聞紙をちぎっります。
③制限時間になりましたら終了になります
④出来上がった作品を参加者の皆さんで確認して上手く出来た方の勝ちとなります。
利用者様の感想
・意外と難しいけど楽しかった
・皆さんで同じものを作るけど出来上がりは個人個人で違って面白い
・手と頭の訓練になった
スタッフの感想
・準備が簡単にできる
・競争系レクのつもりでおこなったが、参加者の皆さんは出来栄えを褒め合うなどして共創系れくになって楽しくできた
・スタッフも参加して作品の出来栄えを見比べて、一緒に笑って楽しくできた
アレンジとしては新聞紙ではなくチラシでもできるので新聞紙が足らない場合は代用ができる。
たくさんキャッチ
概要
新聞紙を広げて四隅を持って、新聞紙の玉を何個キャッチできるか競うレクです。
巧緻性や協調性が鍛えられるレクです。
形態
チーム戦が望ましいです
人数としては2:2から4:4が良いです
ルール
①2チームに別れて先攻後攻を決めます。
②投げる玉を20個に設定します
③投げる側が新聞紙の玉を受け側の新聞紙に向かって投げます。
投げ終わりましたら交代します。
④多く玉を取れたチームが勝ちとなります
※投げた玉が上手く投げれなかったらもう一度投げるようにしましょう。
利用者様の感想
・下から投げるととりやすい
・協力して行うので楽しい
・上手く投げれなかっったけど、もう一度投げれてよかった
スタッフの感想
・運動会の行事に取り入れたい
・チーム戦で行えるので傍観する人が少なくて良い
・新聞紙を丸めることで生活動作に必要な握力を鍛える運動にもなったと思う
手を使うことは脳へとても良い効果がある
手を使うことで脳へどんな良い効果があるか?
手を使うことでどのような効果があるのか以下にご説明します。
まずはこの図を御覧ください。
図を見て分かる通り、手の部分が大きいということは神経の量が多いということなのです。
だから手を動かしていると脳の運動野、感覚野が活性化しやすく、認知症予防に効果もあるのですね。
故に手は第二の脳とも言われていますね。
手を使うことで脳内の血流があがり、シナプス伝達は活性化します。
手を動かしレクリエーションをすることは脳機能を高めることになります。
特に
- 思考に関する脳
- 感情に関する脳
- 理解に関する脳
- 運動に関する脳
などが活性化します。
レクリエーションをやる前にこの図を高齢者の皆さん、認知症を患っていても理解が得られる方には説明してレクリエーションを行なうことで脳への効果の興味関心が高まります。
結果、レクリエーションに良い効果があると理解・意識してもらうことができ、心身に良いレクリエーションの提供につながります。
新聞紙レクリエーションの動きについて
新聞紙レクリエーションにはどのうような動きがあるのか?
新聞紙レクリエーションの動きはたくさんありますので以下にご紹介します。
なぜ、動きについてご紹介したいのかと言いますと、
この動きが一つでもできれば、高齢者の方や認知症の方がレクリエーションに参加しやすくなるからです。
高齢者の方、認知症の方に関わる私達(職員さん)の視点を広げられると思い、下記に書きます。
新聞紙を使う時の動き
- 千切る
- 丸める
- 折る
- つなげる
- 重ねる
- 曲げる
- 握る
- 引っ張る
- 乗せる
- 切る
- 書く
- 見る
- 回す(ねじる)
などなど、新聞紙レクリエーションの動きはたくさんあります。
この動き中でどれかできれば、何かしらの役割を担ってもらえますよね。
その人のできることを探すヒントにもなります。
何かしらの参考になったら嬉しいです。
まとめ
新聞紙レクリエーションパート2はいかがだったでしょうか?
個人戦からチーム戦で行える内容をご紹介してきました。
アレンジすることで競争系から共創系のレクになりますね。
切り絵レクのお題でうさぎや犬や猫はいろんな形ができあがって面白いですよ。
それに対して参加者の皆さんから『えらく大きなうさぎやね』『そんなでかい猫はみたことない』などいろんなコメントが出て笑い盛り上がれますよ。
新聞紙レクは追ったり曲げたり丸めたり、ちぎったり、持ったりすることで指や上肢全体、体幹筋、思考を鍛えられるので非常にリハビリ要素があるレクリエーションだと思います。
生活動作に役立つ要素がたくさんありますので、生活リハビリとしてもとりくんでいただけます。
新聞紙レクはまだまだたくさんありますので次回、パート3でご紹介したいと思います。
当ブログで新聞紙以外でのレクリエーションもご紹介しています。
ダンボールでできるレクリエーションもありますので合わせて読んでもらうことでバリエーションが増えますのでオススメします。
今回の記事があなたのお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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