【ユマニチュード】認知症の方が安心できるケアが学べる◯✕クイズ15問

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アイデアわくわくリハビリのライターでもある作業療法士の山口です。

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山口が人生で経験してきたことや働きながら体験したこと、学んできたことを読者の皆様のためにできる限り、分かりやすくお伝えしていきます。

今回は、ユマニチュードによる認知症ケアが学べるクイズを作成いたしましたのでご紹介します。

では、どうぞ。

ユマニチュードについて

ユマニチュードは、フランスで開発され35年以上の歴史をもちます。

『ユマニチュード』はフランス語で「人間らしさ」を意味し、人間の知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法です。

認知症をはじめ、あらゆる対人援助の場面で活かすことができます。

以下にユマニチュードの技法について、◯✕クイズ形式で学べるように問題を作りました。

解説にユマニチュードの技法について説明しています。

問題

問1 シャワー浴について

高齢の方のシャワー浴後、ケアをする人は声をかける事もなく黙々と着衣行動を行ってよい。◯・✕どっちでしょう?

問2 視線が合った時の対応


患者さんと目があったら2秒以内に話しかける
◯・✕どっちでしょう?

問3 寝たきりの人への声掛け

認知症寝たきり昏睡などの状態に陥った人に対して話さない人には話しかけなくていい。◯・✕どっちでしょう?

問4 ケア時の声掛け

自分が行っているケアの様子に加えポジティブな言葉を添えるといい。◯・✕どっちでしょう?

問5 介助方法・ケア


ケアを行う際いきなり相手の手首や足を掴んではいけない。◯・✕どっちでしょう?

問6 触れるケア

触れる時は指を閉じて指先だけに力を入れてケアをする・◯・✕どっちでしょう?

問7 寝たきりの方への立位介助

寝たきりの高齢の人には危ないので立たない方がよい。◯・✕どっちでしょう?

問8 立つということの効果

「立つ」ことで認知機能の低下を予防出来る。◯・✕どっちでしょう?

問9 立位介助

立位介助をするときケアを受ける人の体を持ち上げて、手助けする。◯・✕どっちでしょう?

問10 訪問の対応

部屋に入る時、1度ノックをすれば入ってよい。◯・✕どっちでしょう?

問11 合意

3分たってケアの合意が得られなければ諦めてよい。◯・✕どっちでしょう?

問12 声掛け

「一緒に行きましょう」と優しく笑顔で声をかければ腕をつかんで歩行介助していい。◯・✕どっちでしょう?

問13 2人でのケア

2人でケアを行なうときは、1人はケアを受ける人の視線をとらえながら様子を実況中継のように話し続ける、もう1人は言葉を発さずに黙ってゆっくりとケアをする
◯・✕どっちでしょう?

問14 挨拶

ケアが終わるとケアのないよう相手への感謝、自分も楽しかったことなどおおげさに話すとよい。◯・✕どっちでしょう?

問15 約束

ケアが終わって離れるとき次の約束はしないほうがいい。◯・✕どっちでしょう?

回答

問1:✕
自分が何をされようとしているのか説明もなく、手首を掴まれている状態はケアを受けている人に不安や恐怖を引き起こしている可能性があります。
ケアを受けてる人は身体中を硬くして着替えに協力できない状態です。
まず自分が行ってるケアの様子を言葉しましょう。

問2:〇
2秒以内に話しかけなければいけないというのは、自分が敵意を持っていないことを相手に示すためです。ケアを受ける人に、「見る」ことによって「あなたはここに存在する」というメッセージを送り続けることが重要です。

問3:✕
「あなたはここにいる」ことを相手に伝えその社会性を取り戻すために反応のない人にも話しかけて「絆」を結ぶことが仕事なのです。

問4:〇
「暖かいタオルで拭くと気持ちいいですね」「腕を上げます。とってもよく腕が伸びていますね」「着替えるとすっきりしますね」などとポジティブな言葉を添えて、ケアを受ける人との良好な人間関係を築いていきましょう

問5:〇
ケアを行う時には、いきなり顔や手に触れるのではなく、上腕や背中などの部位から触れることでケアを受ける人を驚かすことを防ぐことができます。

問6:✕
5歳の子の力以上は使わず、指先だけでなく、手のひら全体で触れましょう。広い面積で、ゆっくり、優しく触れることを意識することが必要になってきます。

問7:✕
立つことは骨に荷重をかけることで、骨粗鬆症を防いだり、筋力の低下を防いだり、血液の循環状態を改善し、また肺の容量を増やすことができると言う生理的メリットがあります。

問8:〇
立つことによって1人の人間であることを認識します。人間の尊厳は「立つ」ことによってもたらされる側面が強くこれは死の直前まで尊重されなければなりません。

問9:✕
ケアをする人が力を入れてしまうと、本来の体重よりも少ないものだと間違った情報が大脳に送られてしまいます。脳が必要とする知覚情報を奪わない介助の方法を学ばなければなりません。

問10:✕
ノックをして患者さんの反応があったことを確認して、部屋に入ります。「自分が来たことを告げて相手の反応を待つ」を繰り返し徐々にケアする人の存在に気づいてもらうことです。出会いの時に相手を驚かせないことを忘れないでください。

問11:〇
3分以内に合意を得られなければ、ケアをすることを諦めて出直します。「強制ケアを行わない」こと。ケアを受ける人が良くない印象を持って、そのまま始めてお互い満足の得られる結果になることはあり得ません。いきなり「お風呂ですよ」ではなく、相手の認知機能の程度に合わせた態度で「あなたに会いに来た」と言うメッセージを伝えます。

問12:✕
腕を掴むことは、負のメッセージを触覚に与えてしまっています。笑顔と穏やかな声と、優しい触れ方を同時に用いたケアが求められます。

問13:〇
1人が「目を見ながら話し続ける人」ともう1人が「実際の清拭を行う人」に分けることで「見る」「話す」「触れる」を同時に行うことができます。ケアの過程で生じやすい混乱を防ぎます。

問14:〇
ケアがポジティブなものであったことを言葉で表現して、お互いの絆を確認します。行ったケアの価値を高めることができ、この人と良い時間が過ごせたということを感情を記憶に残すことができます

問15:✕
記憶ができない人にとっても、約束は必要なことです。「また来ますね」「また会いたいですね」と言って握手をすることで次回来たときに好意的に受け止めてもらえる。ケアを受けた人への感情の固定だけではなく、ケアをする人の充実感にもつながります。

問題・回答は引用書籍:ユマニチュード入門より

まとめ

【ユマニチュード】認知症の方が安心できるケアが学べるクイズ15問はいかがだったでしょうか?

現在、私は、ユマニチュードの技法を取り入れたケアやリハビリを実践しています。

この技法のエッセンスを取り入れることで、認知症の方と接する際に今までとは違った反応を得られるようになりました。(良い反応が得られるようになりました。)

私の体験談なんですが、ユマニチュードを実践する前は、認知症の方に少なからず『なんで、わかってもらえないのだろう・・・』と自分軸でものごとを考え悩んでいました。

食事介助では、ご飯を全然、食べてもらえないし、美味しいとも感じてもらえていませんでした。(本当に情けない話です。)

ユマニチュードを勉強し、認知症の方へのケアが上手くいっている職員さんの観察・分析を繰り返し行いました。わからない時はケアが上手な職員さんにどんな気持ちでケアにあたっているのか、直接聞きました。

そして、ケアがうまくいっている職員さんらに聞いてわかったことがあります。

それは、認知症の方の気持ちを真摯に考え、

  • どのようにしたら良いのか
  • どのようにしてもらった嬉しいのか

と常に考え、認知症の人に話しかけているということでした。

この考えは、ユマニチュードの考え方と非常に類似していたのです。

そして、私には、それが足らなかったのだと気がつきました。

それから、まず自分にできることからはじめました。認知症方には、とにかく目を合わせてポジティブな言葉かけを意識しました。

そうすると今までしてた観察・評価の視点が変わってきました。

認知症の方のできない部分ばかりに着目しなくなりました。

今では、苦手だった食事介助も徐々に上手く出来るようになったと思います。

食事介助が下手な私でも上手に食事介助する方法を別記事でご紹介していますので、よかったら読んでください。

関連記事:重度認知症の人が安心して食事がとれる介助方法9選

ユマニチュードは、認知症のみならず、高齢者の方、病気をお持ちの方に必要なケア方法です。

現在、自分の認知症ケア・介助に悩んでおられる方は一度、ユマニチュード入門をお読みになられることをオススメします。

多くの認知症の方々が安心して、『自分らしく生きる』ことができる世の中になることを願っています。そのために私も尽力いたします。

そして、今回の記事があなたの認知症ケアに活用してもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回も、何かしらのお役に立てるような記事のご紹介をいたします。

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。