認知症の方とコミュニケーションを良くする方法7選 パート1

いつも当ブログを読んで頂き誠にありがとうございます 。
日常生活を楽しく過ごせるよう日々工夫をしているアイデアわくわくリハビリの山口です!
今日は認知症の方とコミュニケーションを良くするコツ7選を紹介したいと思います。

認知症の方とのコミュニケーションについて

認知症の方と接する時、コミュニケーションをとる時に押さえておかなければいけないことがあります。
それは相手に不安や負担を与えず心地よい感情や安心感を与えることです。
しかし、仕事(入浴・食事・リハビリ、記録業務など)が忙しいとこちら側の都合で一方的に話をしてしまうことがあります。
例えばこんな感じ
山口『Aさん、おはようございます。今日は良い天気で、午後からの外出活動も楽しみですね。午後からスムーズに行けるようにそれまでに午前中に入浴とリハビリと食事を済ませないいけませんね。じゃあ、今日もよろしくおねがいしますね。』


Aさん『・・・ああ・・・よろしく』
ってな感じです。
認知症の方に安心感を与えるように話すことは大事とわかっていても、これでは十分に安心感を感じとってもらえていないですよね。
これでは介護・福祉の専門職とは言えませんね。
そして、認知症の方とのコミュニケーションのポイントは、
認知症の方非認知症の方とのコミュニケーションである
ということを念頭に入れておきましょう。
つまり、共通して理解し合える部分が限られていることを知っておきましょう。
以下にコミュニケーションを良くする方法を紹介していきます。

わかりやすく・安心できる話し方を心がける

わかりやすい話し方は安心感を与えます。
では、わかりやすい話し方とはどのようなものを言うのでしょうか?
それは結論を先に述べることです。
例えば、『ご飯を食べましょう』『トイレに行きましょう』
というように短い文章で伝えるとわかりやすくなります。

もし、この例文がこのようだったら、
『Aさん、もうすぐお昼だからトイレにも行ってから口腔体操もしてからご飯を食べましょう』
となるとたくさんの言葉が一文に含まれていると理解が難しくなります。
ちょっと、先程の文章を分析してみましょう。
Aさん=名詞
もうすぐ、お昼だから=時間の見当識
トイレにも行ってから=場所の見当識
口腔体操もしてから=目的
ご飯=目的
食べましょう=述語
と、このようにいろんなことがたくさん含まれているのです。
ですから、理解力が低下している認知症の方には理解しにくくなるのです。
目的と述語で優しく安心できる声をかけましょう。

ゆっくり話す

認知症の方は理解力が低下しているので普通の言葉が早口言葉に聞こえるとも言われています。
対象者の理解力を考慮してゆっくり話さないといけませんね。
そして、会話は楽しく安心できるものでないといけません。
なので、僕は思うのです。ゆっくりとは、愉 作り(ゆ つくり)じゃないかと。


会話には愉という意味が込められていないといけないと思うのです。
愉には楽しいなどの意味が込められています。
ただ、ゆっくり話すのではなく、一緒に話して楽しい・安心とか感じてもらえるようにゆつくり話すようにしています。

伝えようと思う気持ち

認知症の症状が進んで理解力が落ちても伝えようと思う気持ちがあれば伝わります。
人は感情動物ですから、感情を察知する能力は意識していなくても自然に働きます。
気持ちがふくまれていなければ、記憶には残りにくいでしょうし、時には理解しにくいでしょう。
例えば、レクやリハビリで何か達成感を得られるような出来事があったとします。
その時に気持ちを込めて『良かったですね』と言うのと
気持ちが込められていない『良かったですね』では伝わり方が変わりますよね。
よって、伝わりにくい会話になるでしょう。
認知症の方は相手の気持ちが理解しにくくなっています。
不安が多いのです。
気持ちを込めて話すことのほうが伝わりやすくなり安心感につながります。

表情(笑顔)

視覚からの情報入力は約8割と言われています。
表情で伝わることはかなりの割合をしめているのです。
そして、表情で私たちの印象は決まると言っても過言ではないのです。
なので、会話する際は微笑んでいるような笑顔(ニコっとしている感じ)が望ましいですね。
その笑顔とは、口角をあげた笑顔を心がけましょう。
表情から楽しいという感情は伝わります。
その表情・笑顔から楽しいということが伝わることでその方にも楽しいという感情や表情が作り出せることにつながるのです。

視線を合わせる

【目は口ほどに物を言う】という言葉があります。
視線から気持ちや内容が伝わるというのです。
視線を合わせず後ろから会話されたら、不安になりますよね。
自分に話されているのか、どうかわからなくなりますよね。
視線の高さは同じかやや低めが望ましいでしょう。
首をかしげたりせず、腕を組んだりせず、視線を合わせて穏やかな眼差しで会話をすることをオススメします。

ジェスチャー・触れる

年をとるにつれて他の機能も低下してきます。
特に聴力は低下してきますね。
おまけに理解力も低下してくるので、普通の声が小さい声になってしまい、聞き取りづらくなります。
さらにさらにおまけに集中力も落ちてくるので聞こうという姿勢がとりにくいのです。
結果、『あんだって?』となるのです。
そんな時は、ジェスチャーや触れるという刺激を加えることで伝わりやすくなります。
また、集中力があがり理解力も向上します。
例えば、ジェスチャーと触れるに分けて考えてみましょう。

ジェスチャー編

『Aさん、こ〜んなに大〜きな!大根が取れましたよ』という時は
手で大げさに表現しましょう。
言葉だけで説明するより、理解力は増します。
なおかつ、興味関心が向上するので集中力も増しますね。

触れる編

『Aさん、ご飯を食べましょう』と会話する際、ただ、言葉だけで伝えるのではなく、手に触れて話をすることで注意がこちら側に向いて集中して会話する姿勢に変わります。
そして、その手のぬくもりから安心につながり、行動にも移しやすくなります。
何より温かいものに触れると人は安心します。
皆さんも、ホットコーヒーを触った時、安心しませんでしたか?
湯船に浸かった時には、安心しませんでしたか?
温かい食事を口にした時、安心しませんでしたか?
寝る時に布団が暖かいと、安心しませんでしたか?
このように人は温かいと安心するのです。
安心感を与えるように触れることは理解力の向上につながるのです。
認知症の方は常に不安な状態にありますので、手に触れることで安心される方が多くいらっしゃいますので、少しでも手に触れる・肩に触れるなどしてみてください。
きっと、表情は変わってきますよ。伝わり方も変わってきますよ。
現状分析を行うことを繰り返していると
小さな変化にも気がつく自分がいるでしょう。

傾聴する

コミュニケーションをする際に言葉を選ぶことも非常に大切ですが、聞くことのほうがもっと大切だと思います。
身近なエピソードで話しますと皆さんもこのような経験はないでしょうか?

友達からの相談

友達から『相談にのってよ』と言われて、たくさんアイデアを出したり、自分の考えを話したりしてアドバイスする。
しかし、友達はあんまり納得していないことが多い。
それよりも聞き役に徹してうなずく。
それをするだけで友達が『いや〜スッキリしたぁ〜 ありがとう!』と言う。
このような経験はありませんか?
僕はあります。
話すよりも聞くことで友達(相手)はアウトプットすることになり、自分の考えや感情を話すことで放すことにもなり、不安というストレスから開放されるのです。
これをカタルシスと言います。人は話をすることで心の浄土化ができるのです。
なので、僕は変に話すことを意識するよりもひたすら相槌をうちながら否定せずに話を最後まで聞くことをオススメします。
聞き方のポイントとしてオススメしている言葉があります。
・なぜ?
・どうして?
・どのように?
・誰が?
などを組み合わせながらお話を掘り下げながら聞くようにしています。
例えば、仕事を頑張ってきた・それに対しての悩みという話の場合
『そのように頑張ってこられたのですね。どうして、そのように頑張ってこられたのですか?』『頑張れる原動力は何ですか?』など聞くようにしています。
簡単に言うとインタビューしているように会話をしていくとうまくいきますね。


ぜひ、意識してみて会話してみてください。

まとめ

・わかりやすく・安心できる話し方を心がける
・ゆっくり話す
・伝えようと思う気持ち
・表情(笑顔)
・視線を合わせる
・ジェスチャー・触れる
・傾聴する
今回は、この7選についてお話してきました。
認知症の方は常にストレスがある状態です。
そのストレス・不安から少しでも安心を感じてもらうことがコミュニケーションには大切です。
認知症の方が安心できるコミュニケーションを皆さんでしていきましょう。
他にもたくさんコミュニケーションを良くする方法はありますので次回、ご紹介したいと思います。
この記事が少しで介護現場でお役に立てることを願います。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。