明日のレク、どうしよう?友人・石田竜生さんの「FUN SEED」が心強い理由

FUN SEEDのロゴと石田竜生さんの写真入り。明日のレク、どうしよう?そんな日にFUN SEED!

「明日のレク、何しよう……」

介護の仕事をしていると、この一言が頭の中をぐるぐる回る日がありますよね。記録、申し送り、いろいろな対応。気づけば、アイデアをひねり出すための脳みそが、本日の営業を終了している。いや、レク担当の出番はこれからなんですが!

そんなときに、ぜひ知っておいてほしいブログがあります。私の友人、石田竜生さんが運営する「FUN SEED(ファンシード)」です。

こんにちは。作業療法士の山口健一です。石田さんとは、一緒にイベントをしたり、研修をしたりしています。今回は、そんなご縁のある石田さんのブログを、介護の現場でレクや体操を考える方に向けてご紹介します。

先にお伝えすると、FUN SEEDは、クイズや体操のアイデアを探したいときに加えて、「どうすれば参加しやすくなるかな?」と考えたいときにも、のぞいてほしいサイトです。まずは気になる記事を一つ。それくらいの気軽さでどうぞ。

FUN SEED:トップページの画面

画像引用:FUN SEED「トップページ」

介護現場を良くしたい。その熱量が伝わってくる石田さん

石田さんの肩書きは、介護エンターテイナー®、作業療法士、ケアマネジャー。FUN SEEDの編集長でもあります。

公式プロフィールでは、作業療法士として働きながら、大阪よしもとの養成所で学び、お笑い芸人や舞台俳優としても活動してきた経歴が紹介されています。リハビリの専門性と、人に伝えて楽しんでもらう経験。その組み合わせが、石田さんの活動につながっているんですね。

「介護」と「エンターテインメント」。並べてみると、少し意外に感じる方もいるかもしれません。でも、毎日の体操を前に「うーん、今日は気が乗らない」と思う気持ちは、年齢に関係なくあります。私だって、やるべきことを前にして、なぜか先にお茶を入れたくなることがあります。お茶は悪くない。順番の問題です。

そんなとき、やってみたくなる入口があると、気持ちが少し変わる。その入口を考えるうえで、「楽しさ」は大切な視点だと私は思っています。

石田さんは、介護現場をもっと良くしたいという思いを持って、熱量のある話し口調で記事を書いておられます。ブログだけでなく、講演や研修、体操教室、動画の発信などを通して、現場に楽しさや工夫を届ける活動をされています。

私が紹介したいのは、その思いも含めてなんです。レクの担当者が困っているときに、ただ「もっと頑張って」で終わらせず、実際に使える方法を届ける。利用者さんだけでなく、支える職員にも目を向ける。記事を読んでいると、そんな姿勢が伝わってきます。

笑いを届ける活動をしている方ですが、介護への思いまで軽いわけではありません。むしろ、真剣だからこそ、難しい話を難しいまま渡さず、楽しさに変えて届けようとされている。そこが、石田さんの素敵なところだと感じています。

石田さんの詳しい経歴や活動は、こちらの公式プロフィールで読めます。

https://fun-seed.com/ishida-tatsuki-profile/

まずは、いま困っていることから読んでみてください

FUN SEEDは記事がたくさんあります。「全部読まなきゃ」と思わなくて大丈夫。読破してから現場に戻ろうとすると、先に次の勤務が始まってしまいます。

いまの困りごとに合わせて、入口を選んでみてください。

・明日のネタが決まらない → 365日介護レクリエーションカレンダー
・利用者さんのお話を聞きたい → 昔の道具クイズ20問
・クイズの時間に緊張感がある → 雑学クイズ20問
・人前で盛り上げるのが苦手 → 盛り上げなくていい5つの形
・準備の時間や道具がない → 道具なしでできる6つの形
・参加の仕方に差がある → 中重度の方への5つの工夫

どれも、このあと詳しくご紹介します。気になるものから読んで、使えそうな記事を一つ保存しておく。そのくらいの気軽さで、まずのぞいてみてほしいです。

最初に見てほしいのは「365日介護レクリエーションカレンダー」

毎日の話題に悩んでいる方に、まずおすすめしたい記事です。

▶ 【毎日のレクが見つかる】365日介護レクリエーションカレンダー

日付を入口に、その日の話題にちなんだレクの記事を探せます。

https://fun-seed.com/today-event-april-matome/

FUN SEED:365日介護レクリエーションカレンダーの画面

画像引用:FUN SEED「365日介護レクリエーションカレンダー」

何も決まっていない状態で「面白いレクを考えよう」とすると、意外と難しいものです。選択肢が広すぎて、考えているうちに昼休みが終わる。昼休みの終わりだけは、アイデアがなくても正確にやってきます。

日付という入口があれば、探し始める場所を決めやすくなります。季節や記念日の話題から、その日に合いそうな内容を探す。担当になったばかりの方にも、取りかかりやすい使い方だと思います。

ただし、記事を開いたら、全部を順番にこなさなければいけないわけではありません。私なら、まず今日の参加者を思い浮かべて、使いたい話題を一つ選びます。短い時間ならクイズを少し。会話が弾みそうなら、お話をゆっくり。予定は大切ですが、目の前の方の反応も大切です。

「今日はここを使おう」が決まるだけでも、準備の見通しが立ちます。カレンダーは、レクの完成品を押しつけるものではなく、考え始める取っかかりとして使いたいですね。

「昔の道具クイズ」は、教えてもらう時間にもできる

利用者さんのお話を聞くきっかけを探しているなら、こちらもおすすめです。洗濯板、火鉢、黒電話など、昔の暮らしに関わる道具が題材になっています。

▶ 【昔の道具クイズ20問】洗濯板・火鉢・黒電話|思い出が出てくる3択(高齢者レク・回想法)

https://fun-seed.com/mukashi-dougu-quiz/

FUN SEED:昔の道具クイズ20問の画面

画像引用:FUN SEED「昔の道具クイズ20問」

私はこのテーマを見て、スタッフが教わる側になる時間をつくれそうだと感じました。道具を知っている方に使い方を教えてもらう。知らないスタッフは、知ったふりをせずに質問する。そんな使い方です。

たとえば、黒電話の話題が出たら、私なら「番号を回すとき、どんな感じでしたか?」と聞いてみます。道具の名前を答えて終わるよりも、使っていた場面や音の話が出てくるかもしれません。

誰もが同じ道具を使っていたとは限りませんし、昔のことを話したくない日もあります。「懐かしいでしょう?」と先に気持ちを決めつけず、「ご存じですか」「見たことはありますか」と聞けるとよさそうです。

そして、話が盛り上がったら、次の問題を急がない。進行表の残り問題数がこちらを見つめていても、少し待ってもらいましょう。クイズの紙には足がないので、逃げません。

相手の経験に興味を持って、教えてもらう。昔の道具という題材は、そんな会話のきっかけにもなります。

クイズの正解より、「参加してよかった」を目指したい

FUN SEEDのトップページには、日本一や世界一、言葉の由来、行事の由来など、いろいろなクイズが並んでいます。参加者の好みに合わせて探せるのは、うれしいところです。

旅行が好きな方が多いなら、土地に関わる話題。言葉遊びが好きな方が多いなら、ことばの由来。季節の雰囲気を楽しみたいなら、行事。まず興味のありそうな題材を選ぶだけでも、始め方を考えやすくなります。

そのうえで、私が意識したいのは、レクを試験会場にしないことです。「はい、そこ違います」「前にもやりましたよね」と続いたら、誰だって答えにくくなります。私も急に指名されると、知っていることまで遠くの旅に出ます。記憶よ、今こそ帰ってきてくれ。

私なら、個人に答えを迫るより、「どれだと思いますか。相談しても大丈夫ですよ」と、考え方を選べるようにします。声を出す、指で示す、隣の人の話を聞く。参加の形も一つに絞りません。

間違いを笑うのではなく、話題を一緒に面白がる。答えられた人だけが楽しい時間にしない。そのために、問題の難しさだけでなく、出し方や待ち方にも目を向けたいと思います。

おすすめ記事:雑学クイズ20問。知らないことを一緒に面白がろう

「答えを間違えたら恥ずかしい」と感じて、クイズの時間に口を閉じてしまう。そんな方がいるなら、「雑学クイズ20問」も見てみてください。生きものや食べもの、自然、言葉などを題材にした3択クイズです。

▶ 【雑学クイズ20問】答えられなくても大丈夫|へえと言いたくなる3択(高齢者レク・脳トレ)
https://fun-seed.com/zatsugaku-quiz/

FUN SEED:雑学クイズ20問の画面

画像引用:FUN SEED「雑学クイズ20問」

この手の題材でいいなと思うのは、職員も一緒に「知らなかった!」と言いやすいところです。出題する側だからといって、全部知っていなくていい。解説を先に読んだだけで、急に博識になった顔をしなくても大丈夫です。さっきまで一緒に知らなかった仲間ですからね。

私なら、最初から「今日は、正解の数より『へえ!』の数を増やしていきましょう」と誘ってみます。答えが割れたら、それぞれの予想を聞く。解説を聞いたら、驚いたところを話す。それなら、正解できなくても会話に入れます。

例えば、生きものの問題から「動物園で好きだった動物は?」と話題を広げてもいいですし、食べものの問題なら「今日のおやつは何でしょうね」と、身近な話に戻してもいいですよね。クイズの先に、目の前の方との会話がある。そのきっかけとして使いたい記事です。

おすすめ記事:盛り上げなくていい。レクが苦手な職員さんにも読んでほしい

私はこのタイトルを、レクが苦手で悩んでいる方にこそ届けたいです。石田さんが、お笑いの経験を持つ方だからこそ、「上手にしゃべれる人だけが担当すればいい」で終わらないところが、いいんですよね。

▶ レクが苦手な職員でも成立するレク|盛り上げなくていい5つの形(作業療法士監修)
https://fun-seed.com/rec-for-beginners/

FUN SEED:レクが苦手な職員でも成立するレクの画面

画像引用:FUN SEED「レクが苦手な職員でも成立するレク」

記事では、問題や答えを読み上げて進めるクイズ、正解を求めない問いかけ、声や動きをそろえる形などが紹介されています。司会者のアドリブに頼りきらないための、具体的な入口があります。

レクを任されて緊張している人に、私も「もっと明るく!」だけで済ませたくありません。明るくなれと言われて、すぐ明るくなれるなら苦労しませんよね。電球なら交換できますが、職員さんは電球ではありません。

私ならまず、使う問題を少し選んで、最初の声かけまで一緒に考えます。「この順番で読めば進められる」が分かるだけで、準備の見通しが立ちます。途中で困ったら、次の問題に進んでもいい。話が続いたら、その話を聞いてもいい。逃げ道があるほうが、一歩を出しやすいと思うんです。

新人さんへの引き継ぎや、普段と違う職員が担当する日の参考にもなります。「得意な人が頑張り続ける」から、「いろいろな人が担当できる」へ。チームでレクを続けたい方にも、おすすめしたい記事です。

おすすめ記事:道具なしのレク。準備する時間がない日の選択肢に

凝った道具を使うレクは楽しい。でも、準備と片づけまで考えると、今日は難しいという日もあります。そんなときに見てほしいのが、こちらです。

▶ 道具なし・準備ゼロでできる高齢者レク|思い立った5分後に始められる6つの形(作業療法士監修)
https://fun-seed.com/rec-no-tools/

FUN SEED:道具なし・準備ゼロでできる高齢者レクの画面

画像引用:FUN SEED「道具なし・準備ゼロでできる高齢者レク」

声や手の動きなど、身近なところから始めるレクを紹介している記事です。特別な道具を作ることから始めなくてよいので、短い時間に取り入れる内容を探したいときにも、参考になります。

私なら、まず座ったまま、無理なくできる手の動きや数える活動から選びます。説明を聞くだけでは分かりにくい方には、目の前でゆっくりやって見せる。回数をこなすよりも、「一緒にやってみようかな」と思える始め方を大切にしたいですね。

ただ、道具がいらないことと、何も見なくてよいことは別です。体調や姿勢、周囲の安全を確かめて、その日に合う内容を選びます。痛みがある動きはやめる。疲れていれば短くする。楽しさを届けたい日のレクで、我慢大会を開催しないようにしましょう。

「ちゃんとした道具がないから、今日は何もできない」と思ったときに、引き出しを増やしてくれる記事です。何もないように見える時間にも、できることを一緒に探していきたいですね。

「立てないから見学」にする前に、できる参加を考える

レク担当者の悩みは、ネタ探しだけではありません。「参加される方のできることが、それぞれ違う」という悩みもあります。

「うちの利用者さんには難しそう」と感じたら、ネタを諦める前に読んでほしい記事です。

▶ 立てない方・言葉が出にくい方も参加できるレク|中重度の方への5つの工夫(作業療法士監修)

https://fun-seed.com/rec-severe/

FUN SEED:立てない方・言葉が出にくい方も参加できるレクの画面

画像引用:FUN SEED「立てない方・言葉が出にくい方も参加できるレク」

記事では、目で選ぶ、声を出す、触れるなど、参加の仕方を広げる工夫が紹介されています。座る場所や机の高さ、道具との距離など、環境にも目を向けています。

私は、この視点こそ大切にしたいと思っています。「できない」で話を終わらせる前に、「こちらの準備を変えたらどうだろう」と考える。職員の見せ方や待ち方にも、変えられるところがありますよね。

たとえば、物を投げる役が難しければ、使う色を選ぶ役。大きな声で答えることが難しければ、選択肢を見て指差す方法。見て楽しみたい方には、その選択も大切にする。「全員参加」を目指すあまり、全員に同じことをさせる必要はありません。

楽しくしたいからこそ、無理はさせない。動きのある内容は、体調、痛み、姿勢、周囲の環境を確認し、その方に合う範囲で行います。盛り上げ役のテンションだけが先に走り出さないようにしたいですね。司会者の気合いには、ブレーキも必要です。

私ならこう使う。ブログを開いてから実施するまでの3ステップ

良い記事を見つけても、「いつか使おう」と思ったままになることがあります。ブックマークだけが、たいへん立派に育っていく現象です。そこで、私なら次の三つに絞ります。

一つ目は、今日の目的を決めること。「短い会話のきっかけがほしい」「季節の話をしたい」「座ったまま楽しみたい」。まず一つで十分です。目的が決まると、記事を選びやすくなります。

二つ目は、使う部分を少なくすること。最初から長いプログラムを組まず、数問や一つの話題で試します。準備する物、見せる文字の大きさ、説明の順番も、実施前に確認しておきます。

三つ目は、終わったあとに一行残すこと。「この話題は会話が続いた」「選択肢を二つにすると答えやすそうだった」「今日は疲れが見られたので短くした」。うまくいったことも、変えたいことも、次回の材料になります。

毎回ゼロから考えるより、使ったものを少しずつ自分たちの現場に合わせていく。ブログのアイデアに、目の前の方について知っていることを足していく感覚です。

良かった記事は、担当者だけで抱えずにチームでも共有しておきたいです。「このページの、この部分が使いやすかった」とリンクを送る。それだけでも、次の担当者が助かります。便利なものは職員の頭の中だけで保管せず、みんなが見つけられるところへ。アイデアの保管庫も、整理整頓が大事ですね。

ブログだけじゃない。講演・研修・動画でも、現場へ届ける活動

石田さんは、講演や職員向けの研修、体操教室、YouTubeなどでも発信をされています。読むだけでなく、動きや伝え方を見て学びたい方には、そうした入口があるのもうれしいところです。

▶ 講演・研修のご案内
https://www.kaigo-seminar.net/

▶ 石田さんのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCJhdPzUgJY9n8cFVSY03LhQ

私も石田さんとは、イベントや研修をご一緒しています。こうして同じ介護の現場に関わる仲間の活動を、皆さんに紹介できるのはうれしいです。利用者さんの毎日を少しでも楽しくしたい。職員が「これならできる」と思える工夫を増やしたい。そのために、良いと思う活動は、どんどん紹介していきたいんです。

研修やイベントは、普段と違う考え方に触れる機会になります。でも、翌日の現場では、いつもの業務が待っています。学んだことを使いたくても、時間が足りない。新しいことを始める余裕がない。そんな日もありますよね。

だから私は、「明日から全部変える」より、「明日の声かけを一つ変える」くらいでもよいと思っています。クイズの前に少し相談する時間を入れる。答え合わせのあとに、その方の経験を聞いてみる。それなら試せそうだと感じる小さな工夫からです。

ブログは、自分のタイミングで開けます。気になったページに戻ることもできます。イベントや研修で生まれた関心を、日々の小さな実践につなげる入口としても、FUN SEEDを知っておくとよさそうです。

明日のレクを、一人で背負いすぎないで

毎日のレクを考えている方へ。「いつも新しく、いつも大盛り上がりでなければ」と、背負いすぎなくて大丈夫です。

静かに話を聞けた時間も、誰かに教えてもらえた時間も、今日の気分に合わせて参加を選べた時間も、大切にしたい。拍手の大きさだけで、その日のレクの価値を決めなくてよいと私は思います。

そして、アイデアを探すことは、手抜きではありません。使える知恵を借りて、目の前の方に合う形を考える。レク担当者の頭まで毎日フルマラソンをしなくてもよいのです。まずは給水所に寄りましょう。

その給水所の一つとして、友人・石田竜生さんの「FUN SEED」をご紹介しました。

まずはトップページを開いて、気になる記事を一つ選んでみてください。「これなら明日、少し使えそう」が見つかったら、それが今日の収穫です。

▶ FUN SEED(ファンシード)
https://fun-seed.com/

石田さん、これからもイベントや研修など、よろしくお願いします! 介護の現場で頑張る皆さんに、楽しいアイデアが届きますように。

作業療法士 山口健一

FUN SEEDのロゴと石田竜生さんの写真入り。明日のレク、どうしよう?そんな日にFUN SEED!

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。