【認知症ケア】認知症の人の入浴拒否の原因と声掛け・対応

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当ブログは福祉や介護や医療の職場(デイサービス、デイケア、小規模多機能など)で働かれている方々、ご高齢者の皆様のお役に立てるような情報を発信しています。

今回は、認知症の周辺症状が影響して、入浴拒否がある方への対応とその原因についてご紹介したいと思います。

あなたの介護・ケアの助けになればと思い、書きました。

入浴拒否について

入浴拒否の原因

デイサービスで認知症が影響して入浴拒否をされる方がいらっしゃいます。

介護職員さんが懸命に入浴を誘導するも頑なに拒否されてしまいます。

職員さんからは、『Aさんが絶対にお風呂に入らないって言うんですよ!』などよく聞きます。

このような時は認知症の人がお風呂に入りたくない原因・理由を一緒に考えると入れるようになる解決策が見つかります。

まずは入浴拒否となっている原因について一緒に考えてみましょう。

  • お風呂の必要性がないと思っている
  • お風呂自体が面倒だと思っている
  • 人前で裸になることが恥ずかしいと思っている
  • トイレの不安がある
  • 介護職員さんに迷惑をかけると思っている
  • 自宅のお風呂と施設のお風呂の温度に対して不安がある
  • お風呂は自宅で入ると思っている
  • 入力方法がわからない
  • 入浴する時間帯ではないと思っている
  • 他人が入った後だから入りたくないと思っている
  • ゆっくり入れないので入りたくない
  • ご飯の後に入ると入浴習慣がある
  • 家で入ってると思い込んでいる
  • 汗もかいていないので汚れていないと思っている
  • 湯冷めする
  • 風邪を引く

などなどの原因が考えられます。

認知症の人は、入浴に対して不安に思うことがあります。

その時は、ご本人様にどのような不安があるのか聞いたり、考えたりすることが入浴拒否の改善につながります。  

入浴業務は時間との勝負で心に余裕がなくなりやすいですが、まずは、入浴拒否のいろんな原因について考えてみましょう。

認知症の人がその日、お風呂に入れなくても、次の日に入れたり、自宅で入れたりしたら良いと思うようにしましょう。

入浴拒否の声かけ・対応

次に入浴拒否の改善になる声かけ・対応をご紹介します。

  • 一番風呂ですから入りませんか?
  • 今日はゆずの香りがする入浴剤も使っていますので入りませんか?
  • 人前で裸になるのは恥ずかしいですもんね。今日は手と足だけ洗いましょう。
  • 今日は頭だけ洗いましょう。
  • 暖かいタオルで体を拭かせてください。
  • お着替えしやすいようにお手伝いしますよ。
  • 明日、病院で検査があるのでお風呂に入りましょう。
  • 違う職員さんがお風呂の誘導をする
  • 時間帯をずらしてお風呂の案内をする
  • 体重測定をしましょう。洋服も脱いでおられるのでそのままお風呂にどうぞ
  • 体は洗わなくていいので湯船に浸かるだけで結構ですよ。
  • シャワーだけでもいいですよ。
  • お風呂上がりに大好きなコーヒー牛乳を用意しときますね。
  • 看護師に傷の状態を見せて欲しいのでお風呂に入りましょう 。
  • ご自宅のお風呂が故障しているのでこちらの方でお風呂をご利用してくださいと聞いています。

などなど入浴拒否の現状に対して、声かけ・対応を工夫することで認知症の人は安心してお風呂をご利用してもらえます。

まずは、認知症の人とコミュニケーションの回数を増やして原因を探るようにしましょう。

コミュニケーションを繰り返していくうちに関係性ができ、その人の入浴拒否の原因・理由が理解できるようになります。結果、入浴拒否が改善されていきます。

まとめ

【認知症ケア】認知症の人の入浴拒否の原因と声掛け・対応はいかがだったでしょうか?

入浴拒否の原因を考えて、入浴に対する不安が安心に変わるように声掛けをしていきましょう。

入浴拒否が何度もあっても、認知症の人とコミュニケーションを繰り返し、声かけ・対応を工夫することで入浴拒否は改善していきます。

認知症ケアには、常日頃のコミュニケーション・関わりが大切ですね。

今回の記事があなたの入浴支援に役立てられたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

当ブログで認知症ケア(食事)についてご紹介していますので下記にリンクを添付しておきます。

よかったら読んでください。

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ABOUTこの記事をかいた人

現在、デイサービスで作業療法士として働く傍らセミナー講師として県内外で活動中。アイデア1つで生活は豊かになるがモットーです。月刊デイやリハージュや活動と参加のリハビリ・訓練アイデア集に自身の生活改善のアイデア・リハビリ・レクリエーションについて寄稿。このサイトが、あなたの新しいアイデアにつながることを願っています。