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当ブログは高齢者の方々、介護・医療の現場で働かれている方々のお役に立てるような情報発信を目指しております。
今回は、紙コップを使ったレクリエーションをご紹介したいと思います。
目次
紙コップ神経衰弱・職員さん名前覚えてしまうバージョン
紙コップ神経衰弱・職員さん名前覚えてしまうバージョンとはどのようなレクリエーションなのか?
紙コップ神経衰弱・職員さんバージョンは、紙コップの裏に職員さんの顔写真を貼り付けて神経衰弱をするレクリエーションです。
人の名前を覚えておくことについて
- 紙コップ神経衰弱
- 介護現場での風景について
- 準備物
- 紙コップ神経衰弱・職員さんバージョンの作り方
- 効果
- プレイ人数
- 所要時間
- 場所
- ルール
- アレンジルール
- 注意事項
- まとめ
の順番で下記にご紹介します。
人の名前を覚えておくことについて
人の名前を覚えておくことは非常に難しいのです。
覚えにくい理由は、
- 高齢になると記憶力自体が低下して覚えにくい。
- 次に名前だけでは、記憶に残りにくいので覚えにくい。
- 名前を忘れたら失礼と思い、聞けずに確認できないでいるから覚えにくい
なおなどがあげられます。
ですから、人の名前を覚えるのは難しいのです。
しかし、逆を返せば、記憶に残りやすいように何度も繰り返して言えたり聞けたりすることができれば、名前は覚えることができるということなのです。
個人的には、名前を呼ぶ頻度が少ないから覚えにくいだけだと思っています。
その理由は、僕の体験談からお話します。
以前、レクリエーションをしている時に高齢者の皆さんの名前を何度も何度も読んだり聞いたりしていると徐々に高齢者の皆さんは周りの方や職員さんを名前で呼び合ってレクリエーションがいつもより盛り上がっていることに気が付きました。
名前呼び合っているじゃないか!(驚きました)
いつもなら『ねー奥さん』『ご主人』とかで呼び合っているのにしっかりと名前で呼び合っているではないですか!
すごく感動しました。
誰でも、人の名前を繰り返し聞いたり、言ったり、見たりすることができれば、名前は覚えらるんだとわかりました。
名前を呼ばれることで自己認識が高まりますし、個人としての存在意義が認められることにつながり嬉しくなります。
やはり名前で呼ばれると嬉しいですよね。
結果、その嬉しいが感情記憶となり、レクのエピソードも加わり記憶力が良くなって名前を覚えられる・呼べることにつながっていくのです。
介護現場での名前を呼ぶ風景について
介護現場での風景は、名前を覚えていないと恥ずかしいと感じることがあります。
高齢者の方が職員さんから『私の名前、覚えていますか?』って聞かれてしまっている現場を見たことありませんか?
高齢者の方は失礼のないように『・・・先生』と呼んでくださっていること。
人は思い出せないことを迫られると焦りますよね。
こんな時は不安になりますよね。
特に認知症の方や高齢者の方に不安な思いをさせてはいけませんね。
ましてや、スタッフが『〇〇ですよ。覚えてくださいね。』なんて言うと高齢者(認知症高齢者)の人は益々焦りますよね。
だって、高齢者の皆さんは、年齡とともに記憶力が低下しているのですから。
だから、名前を覚えることは難しいのです。
ちょっと考えてみてください。
週に2回のデイサービスを利用して、何回名前を呼ぶ機会があるでしょうか?
そんなにありませんよね。
それにデイサービス利用中に何回もスタッフの名前を呼ぶでしょうか?
きっと、名前を思い出したくても思い出せなくて『先生』とか『お兄さん、お姉さん』と気を使って呼んでくれていることがほとんだと思います。
それに名前を忘れたなんて言うことが恥ずかしかったり、申し訳ないという気持ちになっているのではないでしょうか?
何度もいいますが、名前を呼ぶことは難しいのです。
そこで思いついたのが、名前を気軽に聞けるレクリエーションを行えば、きっと名前を覚えてもらえるし、名前を聞いてもいい雰囲気になるのではないかと考え、このレクを考案しました。(体験談を上記に記載)
レクリエーションで名前を呼ぶことがゲーム感覚でできれば、間違っても言えなくても安心できますよね。
また、忘れている方は自分だけじゃないと安心につながります。
自己認識につながるのでお互い名前で呼びあったほう良いのです。
準備物
- 紙コップ30個(プレイ時のみ)
- ハサミ(工作時に必要)
- のり(工作時に必要)
- ペン(工作時に必要)
※カッターとカッティングボードはなくても大丈夫です
紙コップ神経衰弱・職員さんバージョンの作り方
最初に職員さんの顔写真を紙コップの底の部分に合わせて切る準備を行います。
マーキングは紙コップに合わせて行うと丸く切りやすいです。
このように円を描きます。
この円に沿ってハサミで切ります。
切ったら、紙コップの底の部分にこのように貼ります。
2個ずつ作ったら完成です。
こんな感じで完成です。
今回は、QOLサービスの小川ジャパンの一員の皆様にご協力いただき作成しています。※写真の引用は了解を了承済みです。
(※現場では職員さんの顔写真で作成しております。)
効果
記憶力(意味記憶、エピソード記憶、短期・長期記憶、感情記憶)、認識力、見当識、計算力などの向上
上肢機能の運動、巧緻性の向上
プレイ人数
2から4人が望ましい
プレイ時間
5分〜15分 1回あたり5分くらい
場所
フロアのテーブル
ルール
紙コップを写真のように並べます。
職員さん全員を並べるとたくさんになるので限定すること(少数にすること)をオススメします。
それに少数の方が覚えやすいからです。
5人から6人くらいが望ましいです。
記憶力のレベルに応じて3人からスタートすることも良いです。
ルール
①じゃんけんで順番を決めます
勝った方からスタートします。時計回りに進めていきます。
紙コップを縦3つ、横4つ、合計12個に並べます
②1番手の方から紙コップをめくっていきます。
外れたらもとに戻します。
この時にめくった時に名前を読み上げることが大切です。
名前を読み上げたら職員さんを探すようにキョロキョロすることで記憶力の向上になります。
③次の方がめくります。
同じ紙コップが出たら正解です。
正解しても不正解でも次の方に順番を進めます。
※連続してしないことが大事です。理由は、一人で正解していると周りの方のやる気・モチベーションが下がるからです。
③何巡かしてすべて取り終えた時点で、勝敗は手持ちの紙コップが多い方の勝ちとなります。
アレンジルール
①神経衰弱をスタートさせる前に見つけ出す職員さんを一人決めます。
じゃんけんして順番を決めて、一個ずつめくっていきます。
勝敗は決まった職員さん取れた方が勝ちとするアレンジルール
※見つかりにくいとやる気とモチベーションが下がるので難易度を参加される方似合わせて行いましょう。
ペアで見つけても良し、一個でも見つかったら良し
などルールを工夫して楽しんでみましょう。
注意事項
- ルールが覚えられずストレスになる場合はやめておきましょう。
- 記憶力のレベルが違って平等性が保たれるように配慮しましょう。
- 運まかせにできるようにルールを設定しましょう。
まとめ
高齢者レクリエーション!紙コップで記憶力UPの脳トレはいかがだったでしょうか?
名前を呼ぶことをレクにすることで、
名前を間違っても良い
名前を思い出せなくても良い
というふうに名前を聞きやすい雰囲気を作ることが名前を覚えることの第一歩だと思います。
反復しているうちに自然と名前で呼べるようになる方が増えます。
たまにさっき名前呼べていたのに言えない方もいます。
レク直後、職員さんの名前を呼べなくても繰り返して行うことで必ず呼べるようになります。と説明して安心させてあげましょう。
日々、繰り返し名前を呼ぶことで3ヶ月後、6ヶ月後には、名前を呼べる方が増えます。
それにリハビリの評価・MMSEなどで、記憶力の向上がなされている方もたくさんいます。
それに名前を呼びあうことで関係性が良くなりますからぜひ、名前で呼び合う習慣を定着させましょう。
これがきっかけで信頼が築けて、良いケアになり生活支援につながっていきます。
この記事が少しでも現場で働くあなたのお役に立てたら幸いです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後に紙コップレクリエーションの記事を添付しておきます。
よかったら合わせて読んでください。
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